お家の風水が気になったら│風水の基礎知識と最低限気にするべきことを解説

南に面して光が入るリビング

「風水って気にしなくてもいいのかな?言われると気になるんだけど…」

住宅の建築を予定している人の中には、ふと風水のことが気になる人もいるでしょう。

 

風水は、紀元前1,000年の中国で生まれた考え方で、家の間取りや敷地の中での家の配置などで吉凶を占う考え方です。

科学技術が進歩して自然現象が解明されつつある昨今、風水を気にしなくてもよいと思うこともあります。

しかし、風水は単なる精神性に依るものではなく、建物の風通しや日の当たり方を考慮して最良の建築を目指す合理的な考え方なのです。

最初から敬遠せず、どんなものかを学んでから風水の考え方を取り入れるかを考えてもよいでしょう。

なお、風水に似た考え方に家相がありますが、家相は風水を元にして日本独自に発展した考え方です。日本の風土に合わせてカスタマイズはされていますが、大きな違いはないでしょう。

☑コラムのポイント
  • 建築における風水の考え方が分かる
  • 「鬼門・裏鬼門」など風水で気にするべきポイントが分かる

 

古代中国から伝わる考え方「風水」とは?

整理・掃除の行き届いたリビング

あらためて「風水」とは、古代中国で発生した学問です。
元々は都市をどこに配置するべきか、家をどこに配置するべきかを指南するための指標であったといわれています。

山や川、森など周囲の環境に対して、建物を配置する場所をどこにするべきかを体系的にまとめたものといえるでしょう。

風水が学問としてまとめられるまでの長い時間、日々の営みや戦争で得られた知見をまとめたものと捉えると、一種の統計学的な学問とも考えられます。

基本となる考え方、陰陽五行思想など風水を語るうえで大事な考え方はありますが、本記事では建築に関係する大事な部分を抜き出して考えます。

住宅建築で気にするべき風水

東南に面して落ち着きのあるリビング

住宅を建築するときに考えるべき風水的な視点は「方角」です。

東西南北に加えて北東や南西など、間の方角を加えた8つの方角を気にすることが建築における風水の基本となります。

鬼門と裏鬼門

最初に紹介する方角は「鬼門」「裏鬼門」です。

鬼門はその名のとおり鬼が出入りする方向を示し、裏鬼門は鬼門と反対の方向を指します。

鬼が出入りする方角は不吉な方角とされており、特定の部屋を設けると不吉であるとされています。

具体的な方角は、鬼門は北東方向、裏鬼門は反対の南西方向です。
歴史的な背景から考えると、中国の北東方向には「匈奴」と呼ばれる騎馬民族が存在し、度々領土に侵入されていたことが起源ともいわれます。

鬼門・裏鬼門の方角に玄関(外から迎え入れる機能を持つ部屋)を配置すると、鬼=不運を招き入れてしまうとして、玄関を鬼門・裏鬼門の方角に配置すべきでないとされます。

さらに、鬼門・裏鬼門方向にキッチンを配置することも避けるべしとされています。
キッチンは調理や片付けなど、比較的長い時間を過ごすため、キッチンに立つ人が悪い気に当たり体調を崩すといわれます。

キッチンを鬼門(北東)に配置すると日が当たらず湿気が溜まり、裏鬼門(南西)に配置すると西日が当たり生鮮食品が腐ってしまうことを考えると、鬼門・裏鬼門の考え方は現代の間取りにも通じるのかもしれません。

運気が入る玄関は「東」「東南」「南」に

鬼門・裏鬼門に配置するのを避けるべき玄関は「東・東南・南」方向に置くことが推奨されます。

玄関は外のものを招き入れる役割を持っていて、南・東の方角は「吉」方位とされているため、家の中によいものを招き入れるのです。

ただし、吉とされる方位であっても砂や泥による汚れや、乱雑に置かれた靴があると、よいものが入るのを妨げてしまうので、常に清潔感を意識することも大切です。

リビングも「南」に

リビングも玄関と同様に「南」に近い方角に配置することがよいとされます。

リビングは生活の中心で、家族が集まり長い時間を過ごす場所。
家族全員、さらに家全体の運気が上がるため風水上も最も重要な部屋です。

南方向は縁起のよい方角ですが、加えて「明るい」こともポイントになります。

風水では明るい場所に「陽」の気が集まるとされるので、陽の差し込む南側のリビングは風水上最高の間取りといえるでしょう。

また、リビングを中心に各部屋にアクセスする間取りにすると、リビングの陽の気が各部屋にも届くため、家中に運気が運ばれるともいわれます。

気にしすぎても不便な間取りに

光が注ぐ明るいリビング

玄関・キッチン・リビングと風水上、大事な部屋を紹介しました。
ここからは風水を考えつつも、実用性を追求することの重要性を解説します。

風水を全て満たす間取りは存在しない

風水を学んでいくと「風水をすべて満たす間取りは存在しない」ことに気づきます。

北東方向には鬼門があり、南西側には裏鬼門がある。
北東、及び南西方向に何も部屋を配置しないのは大変困難です。

特に日本の狭い住宅事情では風水の考え方を全て満たす間取りを作るのは困難で、事実上不可能であると認識しましょう。

清潔に保つことで運気は上がる

風水と聞くと、間取りやインテリアの重要性が説かれがちですが、もっと重要なことは「家を清潔に保つ」ことです。

家の中の気を作ることが風水では重要な考え方になります。
定期的に部屋を掃除して不要なものを外に出すことで、家の中に溜まる気を追い出して新しい気を呼び込むことができます。

逆に家の中にホコリやゴミ、不用品が詰まっていると気が溜まり精神的に悪影響を及ぼすことにつながります。

建築的な側面で見ると、掃除がしやすいように収納を充実させることが重要です。さらに、死蔵品が生まれないように深めの収納をなくして、古くなったものや使わないものが分かる浅い収納を多用するとよいでしょう。

風通しを確保することも大事

内部の溜まった気を外に出し新しい気を呼び込む視点では、「風通しを確保すること」にも重要性を見出せます。

南から北へスムーズに風が抜けるように設計すれば効率的な換気ができますし、部屋の隅にはサーキュレーターを置くためのコンセントを設置するなど、空気の淀みをなくすよう配慮するとよいでしょう。

風通しのよい住宅はホコリが溜まりにくく湿気を効率的に排除できるので、カビの害を受けにくくなる実用的なメリットも享受できます。

風水と実用性のちょうどよい距離感を探ろう

南面に大きな窓が2つあるリビング

住宅における風水について解説しました。
風水は精神性を重視した考え方と思われがちですが、実は古来からの経験をとりまとめた統計学的な学問です。

現代の建築に風水を当てはめてみても、風通しの重要性やキッチンに西日を当てないことなど、合理性を感じられる点がいくつも見つかります。

一方で、風水を完全に満たそうとすると莫大な費用と広い土地・建物が必要です。
風水のことだけ考えると不便な間取りが完成してしまうでしょう。

このため、風水の考え方の中で取り入られれる要素を検討し、実用性とのちょうどよい距離感を図ることも大切です。

風水とともに家のことも学んで、精神性と実用性が高いレベルで満たされた家の建築を目指しましょう。

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