かっこいい平屋を作る「7つ」のコツ│内装・外観の実例とともに解説します
注文住宅を建築するとき、迷いやすい選択肢のひとつは「平屋と二階建て、どちらにするか」ということです。このうち平屋は、階段がなく普段の移動に上下動がないことから、生活・家事が非常に楽になります。
本記事では、生活が楽になる平屋でおしゃれに暮らす「かっこいい平屋」を作る方法を紹介します。
住まいは実用性も大切ですが、同じくらいデザインやおしゃれさも必要です。どのようにかっこいい平屋を作ればよいのか、確認しましょう。
目次
かっこいい平屋を作る「外観・4つのコツ」
はじめに、平屋の外観をかっこよくするためのコツを解説します。
コツ(1)外構や土地との親和性を大切にする
1つ目のコツは「土地・外構との親和性を大切にすること」です。
平屋は二階建てと比べて、建物の高さが抑えられています。さらにどの部屋も外部と接続しているので、土地や外構が建物に与える印象が特に大きくなります。
平屋を選択するなら、土地を選ぶときから建物の外観も一緒に考えて、理想とする外観が実現できる土地を選択する必要があります。さらに土地を購入したあとも、塀や植栽、アプローチと建物の関係を考えて、どんなデザインの建物と外構にするべきか、平屋の施工事例を見ながら考える必要があります。
>関連コラム:平屋を建てたい人が土地を探すときのポイント6つ|土地が満足感を左右する
本事例は、高台という恵まれた土地にあるため、LDKから農村の優れた景観を一望できます。周囲に建物もないので、目隠しとしての塀を立てる必要もなく、開放的な生活を送れます。
平屋を建築するとき、問題になりやすいのはプライバシーの問題です。建物の高さが低いことから、周囲を二階建ての住宅に囲まれると、視線を感じたり圧迫感を感じたりしてしまいます。
事例のように、平屋を建築するのに適した土地を確保すると、プライバシーを守りつつ、大きな窓で開放的な生活を送れるでしょう。
コツ(2)建物の高さを抑えて重厚感を出す
元々高さが抑えられる平屋ですが「意識して建物の高さを抑える」ことで重厚感アップ、高級感アップを図れるでしょう。
無駄に高さのある建物は間延びした印象を与えます。一方で高さを抑えた建物は無駄な部分が少なく、すっきりした印象を与えられます。
高さを抑えた方が、台風のときは風の影響を受けづらく、地震のときは揺れの影響を最小限に抑えられるメリットもあります。
コツ(1)の事例を玄関側から見た写真です。
高さを意図的に低く抑えることで、平屋ならではの重厚感が向上しています。外壁の色味に深みのある色合いの素材を利用している点もポイントです。
高さを抑えるときに特に注目したいのは、窓と屋根のあいだの距離です。ここが空きすぎてしまうと、間延びした印象を与えてしまうので注意しましょう。
コツ(3)屋根型をシンプルに
平屋を建築する場合は、奇抜なデザインを狙うよりも重厚感のある仕上がりが求められます。重厚感・高級感のある外観にするためには「屋根の形をシンプルにする」意識が大切です。シンプルな屋根も、無駄なものがないすっきりした印象を与えてくれます。
シンプルな屋根型は雨漏りのリスクも減らせるので、実用的にも好ましいといえるでしょう。安定感・重厚感は他の屋根では出せないものです。あなたが目指す注文住宅のデザインに近づくように、最適な屋根型を選択することが大切です。
>関連コラム:屋根の形で迷ったら│よく使われる屋根5種類のメリット・デメリットを解説
また、実用面を重視すると、屋根型によって雨漏りの可能性が変わることも認識しましょう。軒をしっかり出した本事例のような切妻屋根は、最も雨に強いとされています。長く住み続ける注文住宅は、デザインと一緒に実用性のことも考えましょう。
コツ(4)窓・ドアの高さを意識してラインを揃える
優れた外観を実現するためには、窓・ドアの高さを意識して「ラインを揃える」ことも意識しましょう。
玄関ドアや窓の上部の高さが揃っていると、1本の線が描かれてすっきりした印象になります。高さを抑え、屋根型をシンプルにしたうえでラインを揃えれば、統一感のあるデザインを実現できるでしょう。
>暖かさと温かみのある平屋(高断熱×自然素材) 平倭の家/笠間市
本事例では、一直線に伸びる屋根と、綺麗に揃えられた窓上部のラインが印象的です。窓の位置や寸法がバラバラであったなら、ここまで綺麗な印象は与えられなかったでしょう。
また、軒裏の木にも注目したいところ。本事例は濃い目の外壁を利用しています。軒裏まで濃い色にしていたら、重すぎる色味になっていたかもしれません。
かっこいい平屋を作る「内装・3つのコツ」
続いて、かっこいい平屋を作るための「内装」のコツを紹介します。
コツ(5)壁紙や設備の色味にこだわる
内装をおしゃれに、かっこよく見せるためには「壁紙・設備の色味にこだわる」ことが効果的です。
一般的に、住宅の壁紙は白を利用することが多いでしょう。光を反射するため、住まいの奥の方まで光を届けられる点、気持ちを明るくさせてくれる点など、多くのメリットがあるからです。
しかし部分的にでも濃い色の壁紙を用いると、空間が引き締まったように感じられ、かっこよさを演出できます。
>暖かさと温かみのある平屋(高断熱×自然素材) 平倭の家/笠間市
本事例では、壁や天井の白色とは対象的に、キッチンまわりや見せ梁の色味を濃い目の色に統一しています。床材も濃い目の着色にして、スタイリッシュでかっこいい仕上がりになっています。
内装にかっこよさを求める人は、一部でも挑戦的な色合いの壁紙や仕上材を利用してみましょう。
コツ(6)部分的に自然素材を利用する
壁紙の色を変えることも効果的ですが「素材自体を変える」ことでおしゃれに、かっこよく感じられます。
たとえば、壁の一部に天然木を貼り付ける。柱や梁の一部を露出させたり付け梁してみる。床の一部をタイルにする。このように、一部に異素材を利用することでおしゃれな空間を作れるでしょう。
>関連コラム:【注文住宅・おすすめ】自然素材のおしゃれな住宅の魅力や種類・気を付けたい点とは
たとえば本事例のように、床材を天然木にする。梁桁を露出させる。こうした素材選びの工夫で室内の印象はがらっと変わります。
広い面積を覆う壁紙や床材だけでなく、ドアの取手などでも雰囲気は変わるので、ひとつひとつの選択肢にこだわりましょう。
コツ(7)吹き抜け・勾配天井を利用して高さで遊ぶ
空間が一様に広がっていると、面白みのない空間になってしまう恐れがあります。スパイスを加えるなら「天井を吹き抜け・勾配天井に」してみましょう。
平屋であっても、天井方向には小屋裏空間が広がっています。小屋裏空間を開放することで、視界が遠くに抜けてリビングが広く感じられます。構造材である柱や梁が見えることで、木の家らしいおしゃれ感を演出できるでしょう。
本事例のように、LDKの中の一部の天井を開放して、構造部材を露出させると非常におしゃれな空間になります。勾配天井奥に見える窓からは、夏の熱い空気の排熱も行えます。実用性とおしゃれさを併せ持つ吹き抜け・勾配天井を検討してみてください。
まとめ│愛着の湧くかっこいい平屋を作ろう
かっこいい平屋を作るための7つのコツを、事例とともに解説しました。
平屋は元々、建物の高さが低く抑えられて非常におしゃれな作りになっています。しかし工夫を加えることで、さらにおしゃれに、かっこいい家を目指すことは可能です。
外観・内装デザインに優れた住宅は愛着が湧くもの。住んでいるだけで満足感が得られる注文住宅を得るために、かっこよさも重視してみましょう。
エーベンハウスは日本の木、茨城で育った木で家づくりをする工務店です。無垢材には、快適で安全な家を支える建材としての特性を備えています。
木造住宅は寿命が短いと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは家の建て方によって大きく変わります。エーベンハウスは子や孫の代まで安心して暮らせることをコンセプトに無垢材の家を建てています。
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