【和モダンな家】外観・内装の実例紹介│おしゃれに作る5つのコツも解説
注文住宅を建てるとき、気にするのは「デザイン」です。和風・洋風・キューブ型。様々なデザインがありますが、中でも近年人気を博しているのは「和モダン」です。
和モダンな家は、和風住宅の落ち着きや住みやすさと、洋風住宅の明るさと華やかさを併せ持った特徴を持ちます。味わい深い色味や雰囲気は飽きが来ず、長く愛でることができるでしょう。
本記事では、そんな和モダン住宅の実例を参照しながら、魅力を語っていきます。和モダン住宅に興味がある人は、改めて魅力を感じる箇所を再認識しましょう。
記事の最後では、おしゃれで使い勝手のよい和モダン住宅を建てるコツも紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
目次
シックモダンに心落ち着く等身大の暮らし(茨城県石岡市)
今回紹介するのは、茨城県石岡市に建築された、延床面積33.56坪の2階建て住宅です。落ち着きが感じられる和モダン住宅の魅力を確認しましょう。
シックな色味とサッシの輝きが目立つ外観
正面から建物を見ると、黒色をメインにした凹凸のある外壁が目に入ります。複雑な凹凸で、深みのある色合いに見えます。その中に窓の鈍色の枠に太陽光が当たり、輝きを演出しています。屋根勾配を抑えることで、感じられる建物の高さを低く抑え、日本家屋の平屋のように重心を低めに設定しました。
和モダン住宅に限った話ではありませんが、窓・窓枠の高さは揃えるように心がけましょう。高さを揃えることで建物に基準となる線が生まれ、統一感を演出できます。
建物を南東方向から望む写真です。こちらの写真でも、各所の窓は高さが揃えられていて、整然とした美しい印象を見る人に与えています。
2階の屋根の裏側(軒天といいます)には天然木風のボードを採用して貼り付けました。一般的には黒か白無地の軒天ボードを張りますが、敢えて木を感じさせるボードを利用しています。軒天まで黒でまとめてしまうと、建物の印象が非常に重くなってしまいます。軽く、美しい色合いの軒天がちょうどいいアクセントを演出しています。
深みのある色味の床板を中心とした内装
内装に移ります。
床はシックな色合いに着色した天然木を利用しています。後ほど解説しますが、和モダン住宅に天然木の床や柱、梁といったデザインは欠かせません。こうした天然素材は、利用することで和と洋の垣根を取り払い、融合させて和モダンの実現を後押しします。
リビング後部の壁面を濃い色のクロスで仕上げているのも特徴的です。クロスも単色にせず、水墨画のように白黒が適度にあしらわれたものを用いることで、和モダンの融合を手助けします。視線はそのまま天井にも及び、無垢の化粧梁・桁が縦横に行き交います。
床・壁の天然木、及び壁面の濃い色のクロスが調和して、落ち着きを感じるリビングの雰囲気づくりに成功しました。
キッチンもリビングの壁面と同系色でまとめています。
カップボードはリビングと無関係に色を選びがちですが、意外とリビングから見えてしまうもの。異なる色合い、特に明るさが異なるものを用いると変に目立ってしまいます。空間を共有している以上、一緒に雰囲気を作ると考えてください。
その点、こちらの事例では、奥ゆかしい落ち着いた雰囲気をキッチンの扉面が一緒に形成しています。
普段目に触れないトイレでも、壁紙や手すり、収納棚の色味の統一は欠かせません。
トイレだけ華やかに明るくしてしまいがちですが、トイレも建物を構成する一要素です。床板から壁・天井まで一貫して和モダンに徹することで、上質な空間作りに成功しました。
>シックモダンに心落ち着く等身大の暮らし 木づきの家/石岡市
和モダンな家をおしゃれにするコツ
和と洋が融合した「和モダンな家」を実現するためには、いくつか取り入れるべきコツがあります。コツを掴んで、おしゃれな家に暮らしましょう。
コツ① 渋めのカラーで統一する
「渋めのカラーで統一する」のが1つ目のコツです。
和モダンな家は、色味を統一することが多いようです。同系色を用いることで、和風と洋風の境界をなくして、上手に融合できるように配慮されているのです。渋めの色を使うのは外壁も内装も同様で、建物全体が深みのある色に染められます。
特に床や壁など、大きな面積を占める要素は、見た目に与える影響が大きいので、派手な色は避けることが求められます。内装で遊ぶ場合は、小さな面積に抑えておきましょう。
コツ② 木材を適度に取り入れる
クロスだけではなく「木材を適度に取り入れること」も、和モダン住宅らしさを出すのに効果的です、木材も渋めなカラーと同様に、和洋どちらのテイストとも合致して、融合を促進してくれます。
明るいカラーの木材が多いので、特に無垢の木を利用する場合は濃い目に着色して、木材ならではの優れた香りや手触り足触りを楽しみつつシックな雰囲気を出しましょう。
>梁桁・床面 木の息遣いが感じられる注文住宅 木づきの家/石岡市
コツ③ 見えづらいところもこだわって
3つ目のコツは「見えづらいところにもこだわる」ことです。和モダンを目指すほど、注文住宅のデザインにこだわりを持つなら、普段目につかないところにも気を配りたいもの。
たとえば、屋根の裏側に配置される軒天。通常は適当な間隔で穴が開いた無地の軒天ボードを利用しますが、こだわる人は木調のボードや天然木を張ります。ほかにもトイレの壁紙は、来客の目に触れるタイミングは少ないかもしれませんが、一風変わった壁紙にすることで、こだわりが感じられます。
普段見えていない、見えづらいところにも意識を向けると、デザイン性の高い和モダン住宅になるでしょう。
コツ④ 和洋を上手に組み合わせて
和モダン住宅の魅力であり、実現するのが難しいのは「和と洋の融合」です。
昔の住宅に見られる田の字型や、全て和室の住まいは、洋風の住まい方に慣れ親しんだ私たちにとって、住み辛いところがあります。一方で完全に洋風に振ってヨーロピアンな雰囲気にすると、くつろぎ辛さを感じる人もいるでしょう。
かといって和洋を適当に組み合わせてもチグハグな雰囲気になってしまうので、いい塩梅で組み合わせる必要があります。先述した渋めの色味や自然素材を利用しつつ、あなたの求める和と洋の比率を設計士に伝えたうえで、プランを煮詰めていきましょう。
>和の落ち着きと洋の華やかさを併せ持つ注文住宅 平倭の家/石岡市
コツ⑤ 機能性も忘れずに
最後に忘れてはいけないのは「機能性」です。和モダンな雰囲気ができても、使いづらい・収納がないといった機能性のない住宅ができれば後悔することになるでしょう。
和室を設けるなら寝具まで入る、大きめの収納を準備する。デザインに配慮した床・壁を使う場合は、掃除やメンテナンスのことまで考えてから導入します。
機能性に偏ると和モダンの持つ高級感のある雰囲気もなくなってしまうので、デザインと機能性のバランスについても「いい塩梅」を目指しましょう。
まとめ│おしゃれで使いやすい和モダン住宅を
>重厚感を感じる落ち着きある和モダン住宅 ALBERO VIVACE/石岡市
和モダン住宅について、茨城県に実際に建てられた住宅を例に解説しました。また、和モダン住宅をおしゃれに、そして使いやすくするためのコツも紹介しました。
和と洋を融合させた住宅はバランスが大切です。デザインも使い勝手も、どちらかに偏ってしまえば見た目が悪くなるか、使いづらい家になってしまうか。どちらにしても後悔につながります。たくさん事例を見て、目指すべき目標を定めてから和モダン住宅を建てていきましょう。
エーベンハウスは日本の木、茨城で育った木で家づくりをする工務店です。無垢材には、快適で安全な家を支える建材としての特性を備えています。
木造住宅は寿命が短いと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは家の建て方によって大きく変わります。エーベンハウスは子や孫の代まで安心して暮らせることをコンセプトに無垢材の家を建てています。
ぜひモデルハウスにおいでください。無垢の木でつくるの家の魅力を実感していただけます。