回遊動線のある家づくりの後悔を防ぐコツ|メリット・デメリットを解説

回遊動線のある平屋の間取り図

令和時代はライフスタイルの大きな変化に合わせて、マイホームの暮らしやすい間取りも変わりつつあります。

そんな中注目を集めているのが、ぐるりと一周できる回遊動線の間取り。回遊動線は行き止まりが無く効率的な生活を送りやすい反面、デメリットを把握しておかないと後悔につながるケースもあります。

今回は回遊動線のメリット・デメリット両面をチェックし、家づくりの後悔を防ぐコツを解説していきます。

 

回遊動線とは?

平屋の回遊動線間取り図

回遊動線は一言で表すと「行き止まりがなく部屋同士をぐるぐる回れる間取り」のことです。

一般的な間取りのお家は廊下でつながったお部屋が行き止まりになっていますが、回遊動線の家は引き返すことなく一周できるので効率的な生活ができます。

そもそも昔の日本家屋は襖でお部屋同士を行き来できる回遊動線の間取りが基本でした。住宅の洋風化とともにプライバシーが重視され現在の間取りになりましたが、暮らしやすさから再び回遊動線に注目が集まっているのです。

 

回遊動線のメリット

リビング中心の回遊動線

・効率良く家事をこなしやすい

行き止まりのない回遊動線の間取りは、移動経路の選択肢が増えることで効率良く家事をこなせるのがメリットの一つ。

例えば掃除機をかけるとき、回遊動線の間取りなら行き止まりで引き返す移動がないので効率的です。ぐるりと一周できるアイランドキッチンも、お料理効率がグッとアップする回遊動線の一種です。

 

・家族が渋滞しない

出勤や通学前の忙しい朝の時間帯は、洗面所やトイレなどの水回りを中心に家族で渋滞が発生しがち。出入り口が二カ所ある回遊性の高い間取りなら、順番に移動して渋滞を避けられるのも大きなメリットです。

廊下や洗面所内ですれ違うのは不可能ではありませんが、毎日のことになるとストレスや不満の原因になりますよね。家族の人数が多いほど、回遊動線によるスムーズな生活のメリットは大きいです。

 

・行き止まりが無く開放感が出る

お部屋や通路の行き止まりが無くなると、次の間取りが見えることで開放感がアップするのも意外なメリットです。住まい全体が、閉塞感なくさわやかなイメージになります。

 

回遊動線のデメリット

リビングを一周できる回遊動線

・居住空間が圧迫されやすい

回遊動線をつくるために通路を増やすと居住スペースが圧迫されて、狭い家になりやすいのは注意すべきデメリットです。

例えば一周できるアイランドキッチンはおしゃれで使い勝手も良好ですが、広いスペースを必要とするのでリビングの床面積が減ってしまいます。

長すぎる廊下も居住スペースが減る原因となりますので、洗面所やクローゼットをウォークスルーにするなど一部屋二役の間取りづくりを心がけてみましょう。

 

・耐震性が低下することがある

日本の住宅は一定の耐震基準をクリアしないと建てられないため大きな心配は不要ですが、ドアや開口部が多くなると耐震性が低下する可能性はあります。

二階建てで高い耐震等級を希望する場合など、開口部に制限ができて回遊動線を作れないケースも。

回遊性のために壁を減らして開口部を増やす場合、耐震性とのバランスという要素もあることを覚えておきましょう。

 

・建築コストが増える

回遊動線の間取りはドアや通路が増えるため、材料費と施工費は若干アップします。上手に設計できれば費用対効果は大きいのでムダではありませんが、設備や土地といったほかの部分との予算配分が難しくなる可能性があります。

コストアップの幅は間取りやデザインによって変わりますが、初期費用が増えることは頭に入れておきましょう。

 

・設計の難易度が高い

マイホームづくりはただでさえ難しいものですが、複数の動線が入り乱れる回遊性の高い間取りはさらに難易度が一段アップします。実績があり間取りづくりに長けた施工店やプランナーでないと、ムダばかりでかえって暮らしにくい家になってしまう可能性もあります。

回遊動線を採り入れる際は必ず工務店やハウスメーカーの施工事例をチェックして、実績のある会社に相談しましょう。

 

回遊動線のある家づくりの後悔を防ぐコツ

キッチンから洗面を回れる回遊動線

・回遊動線は目的ではなく手段

多くのメリットがある回遊動線ですが、あこがれだけでつくってしまうと後悔するケースが多いです。

「回遊動線をつくること」自体が目的になると、ムダな扉や廊下をつくることになりかねません。回遊動線にしたものの、結局通らない場所が生まれてしまうのはよくある後悔パターンです。

「キッチンと洗面所のショートカットがあったら便利だな」と扉を設置して、結果的に回遊動線になるのが理想です。回遊動線は暮らしやすい間取りをつくるための手段であることを理解し、それ自体が目的化しないように注意しましょう。

 

・家事動線を考えるところからスタート

効率の良い回遊動線

ムダな回遊動線による後悔を防ぐには、家事動線の効率化をメインに考えるのがおすすめです。

□家の中の家事動線一例
  • キッチンでお料理の合間に洗濯機を回しに行く
  • 洗濯機から物干し場まで洗濯物を運ぶ
  • 玄関から冷蔵庫まで食材をはこぶ

 

上の例③で玄関から冷蔵庫までの動線が遠回りなら、途中にショートカットをつくることで自動的に回遊性の高い動線が生まれます。家事動線を中心に考えると余計なドアや通路をつくることなく、効率的な間取りになります。

 

・移動しながら何かをこなせる間取りにする

ただ通路が多く移動しやすいだけの間取りだと、コストがかかるだけであまり効果を感じられないケースが多いです。回遊動線のメリットを活かすには、移動しながら家事や出かける準備をこなせる間取りづくりが効果的。

例えばウォークスルークローゼットは、ショートカットになりつつお出かけの準備もできる便利な間取りアイデアです。廊下の壁面に収納を作り、移動しながら物を出し入れできる間取りにするのも便利ですね。

回遊動線をただの通路にするのではなく、一つの空間に二つの役割を持たせるようにしてみましょう。

 

・プライバシーを確保する

複数の部屋をつないで回遊動線をつくる場合、プライバシーとの両立にも注意しましょう。動線の途中に子供部屋を組み込んでしまうと、思春期を迎えると通りにくくなってしまうケースが多いです。集中したい書斎やくつろぎスペースのリビングを人が頻繁に通る間取りもあまりおすすめできません。

効率の良い動線を描きつつ、お部屋のプライバシーにも配慮してみてください。

 

回遊動線の間取りアイデア

 

・ウォークスルークローゼット

リビングからつながるウォークスルークローゼット

事例を見る⇒子育て世代の平屋住宅 シリーズ/平倭の家

身体ごと入れる大きなクローゼットに出入り口を二つ付ければ、移動しながら出し入れできる便利なウォークスルークローゼットになります。通路と収納の二役こなしてくれて、回遊性アップにも大きく貢献する便利な間取りアイデア。

 

・キッチンと洗面所のショートカット

キッチンから洗面所へのショートカット

事例を見る⇒S様邸|平倭の家

水回りを一か所にまとめて、キッチンから洗面所に抜けられるドアを設けるのも定番の回遊動線アイデアです。

お湯を沸かしている間にちょっと洗濯機を回すなど、複数の家事をこなせるのでとてもおすすめ♪

 

・リビングを中心とした廊下のない間取り

リビングを中心とした廊下の無い間取り

事例を見る⇒N様邸|平倭の家

行き先が限定されてしまう廊下と違い、広いLDKを回廊のように使うと回遊性が大きくアップします。住まいの中心であるLDKから各部屋への動線を設ければ、家事効率の良い住まいになりますよ♪

 

まとめ

回遊動線は効率的でおしゃれなマイホームづくりに役立つ、現代のライフスタイルにピッタリな間取りアイデア♪注意すべきデメリットもありますが、しっかり対策すれば問題はありません。回遊性の高い間取りづくりを得意とするハウスメーカーを選び、暮らしやすいマイホームを目指してください。

【建築事例一覧】

 

茨城県で暮らしやすくおしゃれなマイホームを建てるなら、地元密着ハウスメーカーのエーベンハウスにご相談ください。平屋・二階建てそれぞれの間取りを体感できるモデルハウスもございますので、お気軽に活用いただければ幸いです。

 

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木づきの家モデルハウス

 

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    EBEN HOUSE エーベンハウス 編集部 EBEN HOUSE エーベンハウス 編集部

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