新築収納計画を間取り図と事例とリストで確認！
注文住宅の新築時には、間取りやデザインなど決めることがたくさんありますが、その中のひとつに収納計画があります。収納は間取りやデザインと比較すると地味な部分ではありますが、暮らしやすさと建築費に影響します。
自然にすっきりする家を生み出す収納と間取りの考え方や、注文住宅の新築収納計画に必要なリストの作り方を考えていきましょう。
目次
間取りと並行して考える家族の動線に沿った収納計画
家族の持ち物の量に対して、十分な収納がないと物が溢れる家になってしまいます。ただ、十分な収納スペースがあっても、使い難い収納であれば、同じように片付きにくい家になってしまいます。
無理をしなくても自然にすっきりする家にする為には、どのような考え方で計画を進めていけばよいのでしょうか？
家族の動線上に収納スペースを作る間取り
「収納したい時にすぐに収納できる場所にある」という状況は、とりあえずここに置いておこうという状況をなくします。収納する為にわざわざ遠くまで行かなくてはならないとなると、置きっぱなしが増え、家の中が片付きません。
間取り図と共に施工事例を見ていきましょう。
リビングに隣接する収納
この事例を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞心地良い距離感と開放的な空間に心躍る二世帯住宅 シリーズ/ALBERO VIVACE
「家にいる時間のほとんどは家族揃ってリビングで過ごす」というご家族に好まれる間取りが、玄関からリビングに直行できる間取りです。この間取りには、家族の自然なコミュニケーションが生まれやすく、子どもが一人で外出できる年頃になってからも、子どもの外出、帰宅を把握できる良さがあります。
その一方、帰宅した家族がコートや持ち物をリビングに持ち込む為、リビング内に物が溢れやすいという面も持ち合わせています。そのような状況を避ける為には、玄関、又は玄関とリビングの間、リビング内に設ける家族で使える収納が役立ちます。
帰宅→コートや持ち物を収納する→リビングへという動線が作られていると、ソファに荷物を置いたり、椅子の背にコートをかけたりすることがなくなります。
玄関内・玄関周り・リビングをすっきりさせる2way玄関土間収納
この事例を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞暖かさと温かみのある平屋（高断熱×自然素材） シリーズ/平倭の家
靴のまま立ち入れる玄関土間収納（シューズクローク）は、内部の造り方で様々な使い方ができます。
玄関内
シューズクロークへの出入り口と玄関ホールへの出入り口を個別に設けると、家族用の動線と来客用の動線という2つの動線が生まれ、来客が玄関に立ち入った時に感じる印象の良さが向上します。
リビング
リビングに収納を造らなくても、玄関の収納にコートをかけられるようにしておくと、リビングに入る前に外出時に着用した上着などを収納できます。
玄関周り
ベビーカーや自転車を収納できる広さにすると、玄関周りがすっきりします。
洗面室の収納
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＞＞＞自然素材×モダンな都会的空間 シリーズ/ALBEROVIVACE
ランドリールームを設けない間取りでは、洗面室に下着やパジャマ用の収納があると、洗濯物に関わる家事負担が軽減します。特に子育て中には、子どもの入浴準備の為に、子ども部屋と洗面室を往復しなくてはなりませんが、下着やパジャマが洗面室にあると、ひと手間減らせます。
日中子どもに着替えをさせる時にも、2階まで子どもの衣類を取りに行かなくても、すぐに着替えさせられます。特にこの事例では、洗面室にウッドデッキに出られるドアが設けられているので、外遊び後の着替えが手軽にさせられます。
勝手口とパントリーのあるキッチン
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この事例を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞木づきの家
新築時に迷うことが多いことのひとつが、キッチンの勝手口とパントリーです。家族の人数が多い、食料品は週末にまとめて購入するというようなライフスタイルであれば、パントリーがあると便利です。
また、買い物への移動手段が徒歩なら門、自転車なら自転車置き場、車なら駐車スペースからの動線が効率よく作れるなら、勝手口は役立ちます。そして勝手口の近くにパントリーがあると、購入してきた食料品を効率よく搬入出来ます。
この事例では、階段下のスペースを活用したパントリーが設けられています。パントリーには食料品や普段使わないお正月用の什器などの他、適切な場所にコンセントを設けておくと調理家電も置けます。
寝室のウォークインクローゼット
収納力の高いウォークインクローゼットがあると、季節ごとの衣類の入れ替えの手間がなくなります。また、普段は履かない冠婚葬祭用の靴やバッグなども収納できるので、いざという時に楽に取り出せます。
収納計画で作成したいリスト
家族の動線に合う場所に設けることに加え、大切なことは、効率よく収納できる奥行きと幅・高さであることです。奥行きが深すぎれば、奥の物が取り出しにくくなり、浅すぎれば入りません。幅が中途半端に広いとデッドスペースが生まれ、狭いと入りません。高すぎると、上部にデッドスペースが生まれ、低いと出し入れがし難くなります。
ウォークインタイプやウォークスルータイプにする場合、全体の面積を決める他に、内部の造り方も使いやすさに直結します。収納する物のサイズや種類をリストアップした上で、棚のサイズやパイプハンガーの位置を決めなくてはなりません。
出し入れしやすくする為のちょっとしたゆとりはあるが、デッドスペースはないという収納にする為には、収納する物の量とサイズが明確にわかっていることが役立ちます。
また、リストを作成する際、子育て中のご夫婦は将来の子どもの荷物の変化にも配慮する必要があります。子どもの持ち物は就学までは、おもちゃと衣類程度ですが、成長するにしたがって勉強道具や習い事、部活動に必要な用品が増えていきます。
子ども部屋がいつも散らかっている…子どもがリビングに物を置きっぱなしにする…というような問題の原因は、子どもの持ち物を十分収納できるスペースが足りないからです。
収納スペースを設ける場所別に、リストアップしていきましょう。
- 直接収納する物はサイズを測る
- 衣装ケースや収納籠、収納ボックスに入れる場合は、どのケースに何をどれだけ収納できるかを割り振り、入れ物のサイズを測る
収納する物の内容は、家族構成やライフスタイルによって変わります。新居に合わせて購入する予定の物も含めて、何をどのくらい入れるか具体的に収納する物を書き出していくことが大切です。
玄関の収納
玄関に収納したい靴・傘・衣類の量、アウトドア用品の種類やサイズ、自転車、ベビーカーなど
リビングの収納
リビングで使う用品の買い置き、子どものおもちゃ、掃除用品、玄関に衣類の収納を作らない場合には帰宅した家族のコートなど
キッチンの収納
システムキッチンの収納スペース、壁面収納、パントリーなど、収納スペース別に収納する物を割り振ります。食器・調理用品・調理家電（コンセントを忘れずに）・買い置きする常温保存の食糧品など
洗面室の収納
洗面用品、掃除用品、洗面室に収納したい衣類など
収納スペースと住宅全体の床面積・建築費の関係
整理整頓がしやすく、常に片付いている家にしたいと言っても、収納に床面積を使いすぎると、他の部分が圧迫されてしまうことに加え、建築費も嵩みます。収納は広いほど良いという訳でも、多ければ良いというものでもありません。収納する物のサイズに合わない、収納したい時に収納できる場所にないというような収納がたくさんあっても、家の中は片付きません。
また、ウォークインクローゼットを複数個所に作れば、床面積が圧迫され、建築費も嵩んでしまいます。2坪程度のウォークインクローゼットなら、100万円前後の費用がかかります。床面積にも建築費にも無駄が出ないようにする為には、収納スペース別に具体的なサイズを測ったリストを作ること、リスト作成の際には、新居での生活をシミュレーションすることが大切です。
新築時の収納計画は、家全体の暮らしやすさに影響します。家族構成とライフスタイル、床面積や全体の建築費とのバランスなどを考え併せた上で、どのような収納にするのかを決めていくことが大切です。自然に片づく家にしたい…とお考えの際にはお気軽にご相談ください。
茨城には「ゆったり暮らせる条件の調った土地」を見つけやすい魅力があります。平屋にも2階建て住宅にも最適な環境です。
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エーベンハウスは日本の木、茨城で育った木で家づくりをする工務店です
無垢材には、見た目や触感の心地良さだけではなく、快適で安全な家を支える建材としての特性があります。室内の湿度を調え空気環境を向上させ、陽射しの眩しさを和らげます。
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監修者情報
EBEN HOUSE エーベンハウス 編集部
本当の本物の住まい造りを信念にお客様にとってなにが本当に良いものかを常に考え、安易に新しい工法、新しい建材を取り入れず、本物の無垢材の品質を高め、地産地消をモットーに国産材を使用し永く安全に快適に暮らせる住まいを提供していきたいと考えています。
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