茨城の注文住宅|平屋と二階建てどっちがいい
平屋と2階建てにはどっちにも良さがあります。階段のない暮らしができる平屋は人気ですが、周辺の環境や土地の広さによって暮らしやすさが大きく変わります。2階建てには平屋より広い床面積を得られるという良さがあります。
注文住宅では、固定資産税や耐震性、防犯性、建築コストの違いも気になります。どちらが家族の暮らしに合うのでしょうか?
目次
住まう地域から考える平屋と2階建ての違い
平屋の良さのひとつは、庭と融合する暮らしができることです。どの部屋も庭と繋がっていて、どの窓も周辺の景観の美しさで彩られます。ただ、その良さを活かす為には、広い土地と敷地周辺の環境の良さが求められます。もちろん、何階建ての家であっても土地の条件は求められますが、平屋の場合は暮らしに大きく影響します。
都心部の密集した住宅地に平屋を建てるとしたら、相当な面積の土地を購入しなくてはならなくなり、億単位の費用が必要になってしまいます。しかし、2階建て住宅なら、間取りの工夫で狭い敷地にでも家族4人が余裕をもって暮らせる家が実現します。
それではなぜ平屋には広い敷地が必要なのでしょうか?それは2階の床面積が得られないということだけではありません。日当たりや風通し、プライバシー、窓からの景観の良さを確保する為には、隣家との距離が2階建て住宅よりも離れていることが理想的です。
隣家との距離が近いと日当たりや風通しが得にくくなってしいます。また、道路との距離が近いと、プライバシーを確保し難くなり、交通量の多い道路であれば、騒音の悩みも生まれてしまいます。窓のすぐ前に隣家の壁や窓があれば、窓からの景観の良さは得られません。
一方、2階建てであれば、隣家との距離が近くても設計で「2階からの陽射しを1階に届ける」「1階の窓から2階の窓へ風が抜けていくようにする」などの対策を講じられます。寝室を2階にするなど間取りの工夫で騒音対策もできます。
自然に恵まれた美しい環境にあり、住宅が密集していない土地であれば、隣家や道路との距離をとる為に必要以上に広い敷地を購入する必要はありません。一般的な平屋が建つ広さの土地で、十分に陽射しも風も採り入れられます。
隣家や通りからの視線が気になることもなく、窓からは周辺の緑や空を借景として室内に採り入れられます。茨城県には、平屋を建てやすい地域が数多くあります。都心部であれば、平屋は暮らしやすい家になる可能性の低い住宅ですが、美しい景観に恵まれたゆったりした住宅地であれば、理想的な平屋住宅が実現します。
家族構成や家族の暮らし方から考える平屋と2階建ての違い
平屋には自然なコミュニケーションが生まれやすいという良さがあります。どこにいても子どもに目が行き届く環境が調えやすく、安心して子育てができます。ただ、家族構成によっては、プライバシーが確保できないことに対するストレスが生まれる恐れもあります。
平屋では日当たりや風通しを考えて、できるだけ家の中を細かく区切らない間取りにすることが多いからです。その為、来客があると部屋から出にくいという状況になってしまうこともあるかもしれません。2世帯住宅では住み分けが難しく、ストレスが生まれることも考えらえます。
一方、2階建て住宅の場合には、平屋より空間の繋がりが少なくなるので、プライバシーが確保しやすい環境を調えられます。例えば、子どもが大学生になったり就職したりする、遅い時間まで働く家族がいるというような状況であれば、家族の生活の時間帯はずれていきます。
時間帯がずれると、遅く帰宅した家族が、早く就寝する家族の睡眠を妨げてしまうというような事態が発生することがあります。また、来客中には気を遣い、自分の部屋で仕事や勉強に集中し難くなるというようなこともあるかもしれません。
2階建てならそのような事態を避けられます。ただ、子育て中には、子どもの在宅、帰宅などを把握しきれなくなる恐れもあります。
2階建てと平屋を比較する際、家族間のコミュニケーションの在り方を十分考えることが大切です。「家族の愛情を育む」ことと、「それぞれのプライバシーを守る」ことが両立する間取りにしなくてはならないからです。家族構成、家族の暮らし方によって、最適なコミュニケーションの取り方は変わってきます。それが分かるのは家族だけなので、家族全員で間取りと暮らし方を併せてシミュレーションしてみましょう。
こどもや高齢者の安全性や家事負担から考える平屋と2階建ての違い
平屋が多くの人に好まれる理由の一つが階段のない暮らしです。階段のない暮らしには家の中の事故が減らせることに加え、家事負担が軽減されるという良さがあります。
子育て期から終の棲家となるまで安全に暮らせる
子育て中には、昼寝をさせていた子供が目を覚まし、母親を探して階段から転落してしまうなど、多くの事故が発生しています。
そして家は長く暮らす場所です。妊娠中には階段の昇り降りが危険になる時期もありますが、平屋ならその心配がありません。そして家を建てるご夫婦も、長い期間には子育てが終わります。子どもの独立や現役からの引退などライフステージの変化を迎え、やがて高齢になっていきます。
階段の昇り降りが億劫になり、2階の部屋を使わなくなる日が来るかもしれません。階段のない平屋なら、使えなくなる部屋が生まれません。車椅子になっても、家の中のどこへでも移動できます。
子ども部屋は子育て中にはあきらめていた書斎にしたり、子ども家族が泊まりに来た時に使える客間にしたりと様々に活用できます。2階建てにする場合には、子育て中には収納として使い、必要な時が来たらエレベーターにできるような備えをしておくと、高齢になっても安心です。
また、1階にリビングの続き間として和室を設けておくと、妊娠中や病気や怪我で階段の昇り降りができない時に便利です。普段はリビングの延長として使い、必要に応じて客間や寝室として使えます。子どものお昼寝も2階の子ども部屋でなく、母親から目の届きやすい場所でさせられます。
家事負担の軽減
毎日の家事の中で、洗濯は階段の有無で大きく変わります。2階建て住宅の場合は、1階にランドリールームを設ける、又は洗面所を広くとる間取りにすると、洗濯に関わる家事負担を減らせます。ランドリールームや洗面所にはタオル以外に下着やパジャマなども入れられる収納や、洗濯物の仕上げができるスペースがあれば、階段の昇り降りの階数が減らせます。
耐震性、防犯性などの暮らしの安全から考える平屋と2階建ての違い
何の耐震対策もしなかった場合には、二階建て住宅は平屋より地震に弱いです。ただし、それを踏まえた上での設計をするので、平屋と二階建て住宅には、地震に対する強度の違いはありません。
また、防犯性に関しても違いはありません。窓や玄関、勝手口の鍵の強化やエクステリアの設計などによって防犯性を高さは変わります。平屋であっても、二階建てであってもそのポイントが抑えられていれば、防犯性の高さは備えられます。
ただ、平屋は水害には弱いです。耐震や防犯は住宅の設計や建築資材、建築部品によって高めることができますが、平屋を水害から守る術はありません。その為、平屋を建てる場合には、土地探しが重要な課題です。過去に水が出た地域は絶対に避けなくてはなりません。
ハザードマップで水害の危険性のある地域を調べることと、土地探しは建築を依頼する工務店といっしょに進めることが、危険な土地を購入してしまうリスクを回避させます。
参考サイト:茨城県管理河川の洪水浸水想定区域図、氾濫推定図について
建築コストや固定資産税から考える平屋と2階建ての違い
平屋は土地の購入費が2階建てより嵩む他、屋根や基礎が2階建ての倍になるので、建築コストも上がります。ただ、外壁塗装などのメンテナンスという面から考えると、足場を組む必要がない分、平屋の方が費用を抑えられます。
また、持ち家に対しては土地と建物それぞれに、年度ごとの固定資産税と都市計画税の納税義務が発生します。このうち土地に関しては平屋の方が広いので、税額が上がります。
建物に関しては、木造住宅はRC造の住宅に比べて抑えられています。ただ、木造住宅の中でも凝った造りの住宅ほど使用する建築資材が増える為、税額が上がります。シンプルな造りにすることが税額を抑えることに繋がります。
シンプルな造りの家は、税額が抑えられる以外にも、間取り変更がしやすいので「ライフスタイルの変化があった時に対応しやすく、可変性に優れている」良さがあります。また、家の中の空気が循環しやすいので、少ないエネルギーで快適な温熱環境を調えることにも役立ちます。
平屋と2階建てはどちらが優れているという分け方はできません。家族構成、暮らし方、土地の面積、地域の土地の価格、敷地周辺の環境などをすべて考えあわせた上で、どちらが家族の理想の家になるのかを考えることが大切です。
茨城県の地域材で建てる長く暮らせる家
平屋、2階建てに関わらず、木造住宅は長く暮らせる家であると共に、木材の持つ性質によって暮らしやすい環境が調う家でもあります。
例えば、木材には空気環境を調える働きがあります。木材には調湿性があり、常に家の中の湿度を調整するからです。その結果、ジメジメしないのでカビが発生しない、乾燥しすぎないので粘膜の炎症などが抑えられるなど、季節に応じた働きをして家族の健康維持に貢献します。
加えて、湿度が与える体感温度への影響も少なくなるので、冷暖房で調えられた暖かさ、涼しさをそのままに感じられます。
また、木材には蓄熱という性質があり、昼間の陽射しで暖まった壁や床は、日が落ちてからも温もりが続きます。そして同時に断熱の働きもあるので、冬は暖房の熱を逃がさず、夏は太陽の熱を遮ります。子育て中にはヨチヨチ歩きの子どもが転んでしまったりしますが、木材の床には弾力性があるので安心です。
木材には様々な特性がありますが、樹種によって木目も香りも異なり、価格も変わります。特に国産材と輸入材には住宅の建材として使った場合、大きな違いがあります。日本国内では輸入木材を使うハウスメーカーや工務店が数多くありますが、国産材には輸入材にはない良さがあります。
- 日本の風土で育った木は日本の建築に適している
- 日本の気候に適しているので耐久性が保たれる
- スギやヒノキには防蟻成分が含まれているのでシロアリの発生を防ぐ
国産材には乾燥の手間がかかる、輸入材より扱いが難しい、高価であるといった面があります。ただ、それを差し引いても、国産材で建てた家には暮らしやすい家にする魅力が数多くあります。
加えて、地域材を使うことは、地域の活性化、地域の自然を守ることにも繋がります。特に昨今のコロナ下におけるウッドショックや、社会情勢の変化による木材の高騰を考えても、国産の木材、地元の地域材を大切に育てていくことの重要性は緊急の課題です。
地域材を使えば、地元の林業・林産業が潤うので、その地域の産業を活性化させ、社会・経済に良い影響を与えます。
引用:日本木材総合情報センター なぜ地域材を使うべきなのか?
茨城県で新築を検討される際には、地元の地域材で建てる長く暮らせる木造住宅にしませんか?
エーベンハウスは日本の木、茨城で育った木で家づくりをする工務店です。無垢材には、快適で安全な家を支える建材としての特性を備えています。
木造住宅は寿命が短いと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは家の建て方によって大きく変わります。エーベンハウスは子や孫の代まで安心して暮らせることをコンセプトに無垢材の家を建てています。
ぜひモデルハウスにおいでください。無垢の木でつくるの家の魅力を実感していただけます。