平屋を建てたい人が土地を探すときのポイント6つ|土地が満足感を左右する
「平屋を建てたいけど、どんな土地が最適なのかな?」
平屋を希望している人で、土地選びに悩んでいる人もいるでしょう。
土地選びは平屋の家づくりにとって大事な要素で、選択次第で建築後の満足度が大きく変わります。
例えば、購入した土地が水害の多い土地だと、2階建てなら上階に避難できますが、平屋では避難が困難です。大雨が降るたびに、「川が溢れないだろうか…」と不安を抱えてしまうでしょう。
このように、平屋を選択する場合は土地選びが大事になります。
平屋の土地探しで重要なポイントを6つにまとめたので、土地選びの参考にしてください。
- 平屋は最低で何坪の土地が必要か分かる
- 平屋を建てるための土地探しのコツが分かる
そもそも何坪あれば平屋は建つか
そもそも、平屋は何坪あれば建築可能なのでしょうか。その答えは「約50坪」です。
平屋を構成する最低限の部屋は以下のとおりです。
- リビング
- ダイニング
- キッチン
- 寝室
- 和室
- 子供室
- 玄関
- ユニットバス
- 洗面
- トイレ
これらの部屋を矛盾なく組み立てて、駐車場を2台分確保したとき、建築面積は25坪、土地の面積は50坪ほどになります。
最低限の家を念頭に置きながら、子供部屋を増やしたい場合は3坪、庭が必要であればプラス10坪、駐車場が必要であればプラス5坪といったふうに必要な部屋を加えると、必要な家の広さをイメージできます。
土地を探すときには「50坪」を最低限必要な広さと考えて、さらに必要な広さを加えると希望する土地の広さを知ることができるでしょう。
平屋の土地探しで重要なポイント6つ
最低限必要な土地の広さを確認したうえで、実際に土地探しをするうえで確認すべきポイントを見てみましょう。
一定度の広さは確保する
平屋を建てる場合は必要とする土地の大きさより、「余裕のある土地を選ぶ」とよいでしょう。
2階建てであれば、2階の床面積を増やすことで、土地を消費せずに床面積を増やすことが可能です。
一方、平屋は間取りを拡張する場合、土地を消費して床面積を増やす必要があります。
設計中に「駐車場を1台増やしたい」「庭を少しでも確保したい」「WICが欲しい」など、実現したいことは増えるものです。
土地に余裕があれば要望を叶えられますが、余裕がなければ物理的に不可能となります。
土地探しの段階で、希望する最低限の広さより少し大きな土地を探すようにしましょう。
郊外の土地も検討する
利便性の高い都市部に居住したい気持ちはあると思いますが、少し範囲を広げて「郊外の土地」も土地探しの対象に加えましょう。
郊外は土地の単価が安く、同じ面積の土地を買ったとしても、建築費用に割り振れる予算が多くなります。
設計する中で間取りや設備を検討すると、高機能なものを選びたくなりますが、予算次第で諦めなければなりません。
土地代を抑えることで妥協しない家づくりが可能となります。
さらに郊外の土地は家と家の間隔が広いことも平屋にとってメリットとなります。
対象とする土地の周囲が全て2階建てであっても、土地の余白に余裕があれば圧迫感を感じることもないでしょう。
また、本記事に書いているとおり、平屋は2階建てに比べて土地探しの制限が多く、土地を見つけられる確率が低くなります。
土地探しの間口を広げることで、理想の土地に出会える確率は高くなるでしょう。
用途地域を確認する
専門的な話になってしまいますが、「用途地域」と「建ぺい率」の確認も行いましょう。
用途地域とは、建物の高さや種類を限定するものです。例えば、閑静な住宅街にパチンコ店ができると周囲の住民は騒音などの問題に悩まされることになります。
こういった無秩序な開発を防ぐために用途地域は定められます。
平屋に適しているのは「第一種低層住居専用地域」または「第二種低層住居専用地域」です。建築可能な建物の高さが低く制限される地域で、日当たりや風通しが阻害される可能性が低くなります。
より緩い「第一種中高層住居専用地域」からは3階建てのアパートが建築可能になり、将来的に自宅が影になる可能性も否定できません。
「建ぺい率」についても確認しましょう。建ぺい率は土地の広さに対する建築面積の割合です。
例えば、50坪の土地で建ぺい率が50%とすると、建築面積は25坪に制限されます。
総2階の建物なら1,2階合わせて50坪の建物を建てられますが、平屋の場合は25坪までと厳格に制限され、建築基準法上建築できなくなります。
平屋を検討する場合には、法令にも気を配る必要があります。
ハザードマップを確認する
「ハザードマップの確認」は平屋を建築する場合には必須の作業です。
水害が発生する地域で平屋を建てると2階に避難することができないので、命の危険があります。
浸水する地域で理想の土地があった場合にも、万が一浸水してしまったときの避難経路の確認、さらに浸水する可能性があるという認識を持つためにハザードマップを確認しましょう。
浸水地域は地盤が軟弱な可能性もあるので、「重ねるハザードマップ」など、昔の土地利用状況を確認できるサービスを見ておきましょう。
事前に軟弱地盤の可能性を認識しておけば、地盤改良の費用を資金計画に入れておけるので、資金がショートする可能性を低くできます。
周囲の状況を確認
「土地周囲の状況確認」も平屋では気をつけたいです。
特に家と家の間隔が短くなる都市部では、2階建ての家に囲まれると影になる時間が多く湿気が多くなったり、圧迫感を感じることになります。
少し離れた場所にある建物も冬至近くの、太陽高度が低くなる季節には影を落とす恐れがあるので、季節を変えて確認したり、周囲の人に聞いたりして確認しましょう。
設計士・建築業者を先に決める
6つめのポイントは最も重要です。「設計士・建築業者は土地を決める前に確定」しましょう。
一般の人から見て悪い土地も、専門家が見ると利用価値が高い土地である可能性があります。こういった土地は規格住宅を建てるハウスメーカーが見ておらず、安価に設定されている場合も。
また、先述した建ぺい率のほか、接道の問題、汚水配管の問題など、建築できない土地である可能性もあります。
不動産屋は建築の専門家ではないため、知らないうちに建築できない土地を売っていることもあるので、全てお任せするのは危険です。
先に設計者を見つけておけば、「これは」と思った土地を専門家の目で見てもらうことができます。
「土地を探す前に設計者を味方につける」ことができれば、土地探しの満足度は大きく前進することになるでしょう。
平屋で豊かな生活を手に入れるには「土地」
平屋はワンフロアに全ての部屋があるので、家事も育児も上下動がなく楽です。
しかし土地選びは2階建ての土地選びよりも条件が厳しくなります。
一方で「平屋に適した土地」を探すことができれば、豊かな住環境を手に入れることができるでしょう。
そのためには、今回お伝えしたことを頭に入れながら、様々な土地をみて「土地鑑」を養うことが必要でしょう。
そして「この土地だ」という一瞬を目指して土地を探してみましょう。
無垢の木材でつくる平屋
茨城県で平屋を検討している人はぜひ『エーベンハウス』にご相談ください。
エーベンハウスでは無垢の木材でつくる「平倭の家」を提供しています。
平屋の建築を希望するときには、土地探しが重要になります。
本記事でもお伝えしたとおり、平屋は土地探しの条件が厳しく、「これだ!」と思っても実は平屋向きの土地ではないかもしれません。
エーベンハウスでは多くの平屋を建築したノウハウを持っているため、土地選びのアドバイスにも自信があります。
この土地はどうかな?と思ったら、エーベンハウスまでぜひご相談ください。
エーベンハウスでどんな家が建てられるかを体感できるモデルハウスを展示しています。
2階建ての「木づきの家」、そして平屋建ての「平倭の家」です。
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〒315-0001 茨城県石岡市石岡13446−36
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