平屋をコの字にするメリット・デメリットを解説│中庭のある暮らし
こちらの記事では、平屋の形のひとつ「コの字」について詳しくお伝えしていきます。
コの字建築は、基本的に平屋と2階建の両方可能です。
とはいえ土地の広さがある程度必要なことから、平屋に多くみられます。
コの字の住宅は、オシャレでスタイリッシュな印象をもちますが、他にどのような魅力があるのでしょうか。
コの字の家に住むメリットを理解して、それを活かした家づくりをしていきましょう。
- 平屋をコの字にするメリット理解して最大限に活かしていく
- 平屋をコの字にするデメリットを回避できるか検討してみる
- 何を重視して家を建てるかが大切
平屋をコの字にするメリット
コの字の家とは、真上から見たらカタカナの「コ」の形をしている家のことです。
平屋の家をコの字にすることで得られるメリットは次の5つです。
- 日当たりがよくなる
- 子どもが安心して遊べる
- ガレージとして利用
- 利便性が高い
- 二世帯家族にもおすすめ
それぞれ詳しくお伝えしていきます。
日当たりがよくなる
コの字の間取りは、家の中に自然の光を取りこみやすくするので、明るい家づくりができます。
通常、平屋の家は敷地面積が広いので、中心や北側部分には日が入りにくく日中でも照明が必要です。
日当たりを考慮してサッシ(窓)を増やしたり、大きくしたりしても限界があります。
コの字の家にすれば、中庭に面する壁を大きなサッシにすることができます。
日当たりがよくなるだけでなく、風通しもよくなるので、快適さを段違いに上げることが可能です。
また日あたりなどは、方角などを慎重に考慮して決める必要があります。
コの字住宅の場合、中庭は間取りの中心部分に来ますが、どの方角に向けて「コの字」を描くかが大切です。
西日が入りやすい、近隣環境問題で光がさえぎられる、反射してテレビが見にくいなども考慮して間取りを決めていきましょう。
子どもが安心して遊べる
コの字の真ん中の部分をプレイスペースにすることで、子どもの安全な遊び場を確保できます。
中庭部分をリビングやキッチンから見える間取りにすれば、親の目も行き届きやすいので安心です。
小さな砂場をつくって遊ばせたり、子ども用プールを出して水遊びを楽しむのもいいですね。
コの字部分が道路に面していなければ、急な飛び出しや不審者からも子どもを守ることができます。
タイルを用いて水はけをよくするのもいいですが、人工芝ならケガをしにくい上に、直に座っても快適に遊べます。
ウッドデッキなどにして、木のぬくもりを感じるのもおすすめです。
車や自転車の駐車スペース
中庭部分を駐車場として利用するのも便利です。
コの字になっている中庭は、一辺が外と繋がっているので横幅が3~3.5mあれば車をとめることもできます。
急な来客や、子どもの成長で駐車スペースを増やしたい時などは、中庭の利用を検討してみましょう。
常時駐車場として利用する場合は、屋根を取り付けることも可能です。
屋根を付ける場合、材質や色味によっては、部屋への光がさえぎられるので注意しましょう。
利便性が高い
中庭は利便性が高いので、フリースペースとしておけば、さまざまなシーンで活躍します。
特定の使い方を決めておかなくても、家族のみんなが楽しめるスペースになるでしょう。
- 外の空気を吸いながらヨガで汗を流す
- 天気のいい日は、お布団を干して清潔に
- 家族が集まる週末はバーベキュー
- 坪庭として緑をながめる
- 夏は花火を楽しむ
- ガーデニングを満喫する
- 飼っている動物を離して遊ばせる
コの字は一辺がオープンな状態なので、土地の環境によっては道路などから見えやすい場合もあります。
気になる場合はフェンスや植木を利用するのもおすすめです。
家に居る人とコミュニケーションも取りやすく、家の中のものを出し入れするにも便利な中庭を、快適なプライベートスペースにしていきましょう。
二世帯家族にもおすすめ
二世帯住宅は通常、プライバシーや居住スペースの観点から、上下に分かれる2階建てが主流です。
平屋であれば、横に伸びた長方形なども見かけますが、コの字型もおすすめです。
真ん中にリビングを配置して、両サイドをそれぞれの居住スペースにすれば、程よくプライバシーが守られます。
中庭は第二のリビングとして共有すると、コミュニケーションの場になるでしょう。
中庭も転倒してケガをしないように、段差などをできるだけなくすことが大切です。
階段や手すりなども有効に利用しましょう。
平屋のコの字型で二世帯住宅を建てるなら、プライバシーをまもりつつ、家族を身近に感じられる安心感を得られるでしょう。
二世帯住宅の間取りなどについては、こちらの記事も参考にしてください。
平屋をコの字にするメリットについてお伝えしてきました。
コの字にすることで、家の中や中庭部分の過ごし方に、多くのメリットがうまれます。
建てる前に予定していた用途とは違った形で、利便性を感じられるかもしれません。
光や風を感じながら快適な生活を送りましょう。
そんな素敵なコの字住宅ですが残念ながら、デメリットも存在します。
平屋をコの字にするデメリット
平屋をコの字にするデメリットは次の3つです。
- 建築価格が高くなる
- 維持するのが大変
- 生活導線・家事導線が取りにくい
それぞれ詳しくお伝えしていきます。
平屋をコの字で建てるデメリットも理解して、自分達家族の生活に合っているのか検討してみましょう。
建築価格が高くなる
家の形はシンプルな方が建築価格を抑えられるます。
凹凸が多いと材料の継ぎ目が多くなり施工に手間がかかるほか、材料の端切れなどが出やすくなります。
さらに中庭部分の外構工事や照明設備など、せっかく設けた中庭だからとこだわり過ぎると、予算オーバーになりかねません。
その様な理由からコの字の家は、通常の四角い家と比較すると、費用が高くなりがちです。
また中庭に出る大きなサッシ(窓)を増やせば費用はかさみますし、その分安価な物を利用すると、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。
サッシのグレードで、気密性や見た目にも差が出るので注意しましょう。
さらにコの字住宅を建てるためには、広い土地が必要です。
建物価格だけでなく、土地代もかさむことが予想できます。
維持するのが大変
コの字住宅をきれいな状態で維持するのは大変です。
- 中庭に木を植えたら、枯れ葉の掃除が大変
- リビングの光に虫が集まってきてしまう
- ウッドデッキを長持ちさせるためにメンテナンスが必要
- 排水溝にゴミや土、枯れ葉などが詰まって流れが悪い
- 中庭に面して大きいサッシをつけたら、ガラスの拭き上げが面倒
特にリビングなどから常に中庭が見える場合は、中庭部分も部屋と同様、キレイに保つ必要があります。
日々の手入れが楽であったり、長い目で見てメンテナンス費用がかかりにくい中庭にしていきましょう。
生活導線・家事導線が取りにくい
コの字の間取りは、折れ曲がっているだけで伸ばすと長い形状になります。
端から端に移動するのに距離を感じてしまうかもしれません。
中庭を通ることができれば、移動距離を縮めることもできますが、履物をはいたり、段差を降りたりと手間に感じてしまいます。
できるだけ真ん中あたりに水回りをまとめて、生活導線・家事導線を繋げていきましょう。
コの字住宅のデメリットをお伝えしてきました。
建築計画を進める前にデメリットを理解するれば、回避することも可能です。
例えば、コの字住宅を建てると建築費用が高くなるなら、他でコストカットをすれば問題ありません。
建具や床材、収納や部屋数、屋根の形状などを見直せば、コの字にすることで増える費用は十分取り戻せます。
メリット・デメリットを含めて、何を重視して家を建てるのか検討してみましょう。
まとめ
平屋のコの字住宅は、生活を豊かにする「中庭」を作ることができます。
家の外にも続くプライベートスペースとして、第二のリビングとなるでしょう。
コの字住宅は、家の中心部分に中庭が来るので、自然光が部屋のすみずみまで行き届きます。
将来的にも住みやすい平屋の家を、さらに快適なものにしていきましょう。
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