平屋で夫婦2人のセカンドライフを楽しむ
人生100年時代。子どもたちが独立し、夫婦2人で暮らす家は、子ども部屋が空き部屋となり、いつのまにか物置き部屋のようになってしまうことがあります。また、定年になったとき、実家に戻ることを考えている方もいらっしゃるかもしれません。第二の人生に向けて、50代、60代は住み替え、建て替えの適齢期ともいえます。コロナ禍を機に、地方移住の流れも進み、茨城の自然の中に平屋の暮らしに注目されています。そこで今回は、茨城で夫婦2人のセカンドライフを楽しむ平屋を建てるメリット、留意点などをご紹介します。
目次
ウィズコロナ、人生100年時代の住まい
コロナ禍を機に、私たちの暮らしは一変しました。東京一極集中の是正、地方移住の流れが加速し、住まい探しのエリアが拡大しています。30代で購入した家が、50代、60代になると築20年、30年、さらに中古住宅の場合は築40年以上になることもあるでしょう。
実際にコロナ禍で実施されたリクルート住まいカンパニーの調査によれば、住み替え理由で「在宅勤務になった」が+9ポイント、「子どもの独立」を機に住み替え検討をしている方が+7ポイントも伸びているのです。
住み替え検討の動機は?
2020年5月 | 2020年9月 | 増減 | |
在宅勤務になった/増えた | 8% | 17% | 9pt |
結婚 | 16% | 12% | -4pt |
第一子誕生 | 13% | 10% | -3pt |
賃貸物件の更新・値上げ | 9% | 10% | 1pt |
子どもの小学校入学 | 8% | 9% | 1pt |
第二子以降の出生 | 6% | 7% | 1pt |
まとまった資金(相続・退職金) | 6% | 7% | 1pt |
子供の独立 | 4% | 7% | 3pt |
転勤 | 12% | 7% | -5pt |
出典:リクルート住まいカンパニー「コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査」2020年5月、9月実施より弊社作成
人生100年時代。60代で今の住まいをリフォームしてもあと40年、安心して住み続けることができるのだろうか、と考える方も多いではないでしょうか。
定年を迎える60代前後の年代は、体力、気力、経済力もある世代。これから70代に向けていよいよセカンドライフの準備がはじまります。80代、90代と、自宅で安心して暮らしていくことが望まれる世代ともいえます。そこでセカンドライフは平屋に住む、という家づくりが注目されているのです。
茨城の自然の中で平屋に住むという選択
以前、コラム「小さな平屋、シンプルな暮らし~心地よい間取りの本当の家づくり」でもご紹介しましたが、現在、結婚、出産、転勤などを機に住み替えや、実家の建て替えを検討されている方は、
昭和の時代に建てた実家の老朽化と、家族構成の変化によって使われなくなった二階の子供部屋が物置き部屋になり、次第にあまり使われなくなってきている現状もあり、一度は建て替えも検討しつつ、やっぱり新築しようと考える方も増えているようです。
茨城県でも首都圏に近い県南・鹿行エリアは、自然豊かな霞ケ浦などの水郷地区、筑波山などの山間部、鹿島灘などの海岸地区など、さまざまな表情があります。
住環境にも恵まれ、可住面積(人が住める場所の広さ)でも茨城県は全国4位の広さを誇ります。広々とした敷地が確保しやすく、住宅密集地も一部地域に限定されておいます。茨城は、セカンドライフを楽しむ平屋が建てやすい環境なのです。
平屋の魅力
では、セカンドライフの暮らしに平屋が注目されている理由を考えてみましょう。
階段がないワンフロアの暮らし
平屋はワンフロアですので、段差が少なく生活や家事の動線がスムーズになります。洗濯物を二階のベランダに干すために濡れて重くなった洗濯カゴを持って階段を昇るといった家事の大変さが軽減されます。階段も掃除機を持ち上げながら移動する必要もなくなります。
コンパクトな暮らしがしやすい
夫婦2人暮らしに適した30坪以下程度の平屋にすれば、水回りも1か所に集められ、動線が集約できます。小さな家事や生活動線がシンプルになれば、年齢を重ねるほどに、平屋の暮らしやすさをより実感できます。
バリアフリーにしやすいので車椅子でも住み続けられる
自宅でできるだけ長く暮らしたいと思うと、車いすや杖を使った生活も想定しておく必要があるかもしれません。足腰が弱ると2階フロアをあまり使わなくなって1階だけで暮らすケースも多くなります。あらかじめ1階だけで暮らせる平屋を建てることは、将来を見据えた家づくりになります。
デザイン性の高い空間づくりがしやすい
平屋は2階フロアがないため天井高が確保しやすく、2階を支える柱や階段スペースもありませんので、広々としたリビングを確保したり、勾配天井にするなど間取りの自由度が高まります。階段フロアがない分、二階建てより2畳~2.5畳(1坪~1.5坪程度)程度の空間を生み出すことも可能ですので、収納や書斎などの個室を増やすことも可能となります。
屋根が広いので太陽光発電も導入しやすい
平屋は屋根面積が広く確保しやすいため、太陽光発電パネルなども設置しやすいため、省エネ性能を高める家づくりにもつながります。
耐震性が高い
2階建てよりも住宅の重量が地盤にかからないため、地震に強い安定感のある構造です。また、屋根までの高さが低く抑えられるので風にも強い構造となります。
平屋の留意点
このようにさまざまなメリットがある平屋ですが、以下のような留意点もあります。
広い土地が必要?
広々とした平屋を建てる場合は、2階建てよりも広めの敷地面積が必要です。都市部では敷地の確保が難しいかもしれませんが、茨城であれば比較的、広めの敷地が確保しやすいので平屋が建てやすい環境にあります。
一方、既に広い敷地の一戸建てにお住いの場合、平屋に建て替え、庭面積を抑えることで、草刈りや庭の手入れがしやすくする、という発想で平屋を建てることも一案です。
2階建てより坪単価は割高に?
平屋は建築費が高くなると言われることもあります。確かに基礎工事や屋根工事は建築面積に応じて施工費がかかるなどの理由で坪単価は高くなりますが、実際の家づくりは総予算でみますので、2階建てと比較してもそれほど変わらない、あるいは20~30坪以下程度の平屋であれば比較的リーズナブルな予算で建てることも十分可能です。
周辺環境の影響を受けやすい?
土地の立地条件によっては、隣家に2階建てや高い木立ちに家に囲まれると日当あたりが悪くなる場合があります。採光のために天井高を確保して高窓を設けたり、中庭にして光と風を取り込むなどの工夫が必要になります。防犯面も留意が必要ですので、防犯・ペアガラス、センサーライトなどを設置するなどの対策も検討する必要があります。茨城の県南・鹿行エリアならフラットな地形が多く、隣家との距離も確保しやすいため、土地探しの際には、その土地にあった平屋のスタイルを検討すれば十分に解決できるでしょう。
平屋への建て替えの資金調達法
これまでメリット・デメリットをみてきましたが、比較的コンパクトな平屋での暮らしはセカンドライフに大変魅力的な選択肢です。
ただ、資金面では、一般的には住宅ローンが組みにくくなる世代ですので、土地の取得費用と建築費などはしっかりと手当てをしておく必要があります。セカンドライフの場合、自己資金にプラスアルファとして返済可能額をローンでまかなう方法もありますが、必要額の調達が難しい場合は、現在の自宅を活用した資金計画も検討しておく必要があるでしょう。
例えば、敷地面積が広い場合は、その一部を売却して自己資金にする方法があります。80坪の敷地のうち30~40坪の敷地を売却して、40~50坪の敷地にコンパクトな平屋を建てるという考え方です。
なお、リバースモーゲージによって資金調達をする方法もあります。代表的な商品は住宅金融支援機構のリ・バース60です。リバースモーゲージとは、自宅を担保にして借り入れをして、利息分だけを返済しながら、亡くなったときに自宅を売却して返済するローンのことです。残債を一括返済すれば相続人による自宅の相続も可能となります。年金生活でも返済がしやすいしくみです。
また、金融機関によっては、自宅の売却を前提としてない家賃返済型のリバースモーゲージという方法もあります。住み替えや転勤などで住まなくなった空き家を活用して、住宅の購入、リフォームなどのセカンドライフの充実を図るためのローンもあります。
金融機関により取扱商品や借入条件が異なるため、ご利用になる場合は各金融機関にご相談ください。
まとめ
都市での暮らしから、地方での暮らしとなるセカンドライフは、ライフスタイルの転換点になります。茨城で夫婦2人のセカンドライフを楽しむための平屋暮らしは、平屋にあった土地探しからはじまります。平屋は立地条件に応じたプランニングが必要ですので、地域の事情に詳しい工務店に相談しながら、資金計画も含めて、トータルなプランニングをサポートしてくれる地域の工務店に相談するのがおすすめです。
茨城で夫婦2人で住む平屋の家を建てるなら
エーベンハウスとはドイツ語で「平らな家」。無垢の木や基礎からこだわった地震が来ても傾かない「骨太で平らな本物の家」づくりをしたいという想いから名付けました。
私たちは、木をふんだんに使った健康な家づくりをしています。前身は林業として始めた入江木材です。茨城の森を創ってきた木を知り尽くす私たちだからこそ、木材の快適性や安全性など優れた性能を最大限に生かした家づくりができます。
高品質・適正価格の上質な木材を見極め、中間マージンを大幅にカットして、ワンランク上の素材をリーズナブルにご提供します。長く安心して住める家づくりをモットーに安全で健康的な建材のみを使用します。
施工エリアは、石岡市、小美玉市、かすみがうら市、鉾田市、行方市が中心です。その他のエリアの方もご相談ください。
確かな品質と保証、地域に根差した住まいづくりで、ハウスドクターのように住まいの問題を解決していきます。
〒315-0001 茨城県石岡市石岡13446−36