和室の間取り実例とメリット・デメリット|どんな人に向いているか解説
和室は、日本の伝統と現代のライフスタイルを見事に融合させた、心地よく、多目的な空間です。
そこで、この記事では和室の間取り実例とそのメリット・デメリットについて探っていきます。
和室は一体どのような人に向いているのか、そのポイントを解説していきますので、ぜひごらんください。
【このコラムのポイント】
- 和室の間取りはご家族のコミュニケーションや応接スペースを充実させることができます。
- 在宅ワークや家事スペースにも適しており、柔軟な使い方が可能です。
- 将来の家族構成の変化にも柔軟に対応でき、多目的に活用できる点も和室の間取りのメリットです。
和室間取りのメリット・デメリット
▶シンプルデザインが心地良い平屋の住まい シリーズ/平倭の家
新築に和室をつくることには、メリット・デメリットの両方があります。したがって、その両方をしっかり把握し、ご自身のニーズに合っているかどうかを検討することが重要です。
和室のメリット
和室のメリットには以下のようなものが挙げられます。
- クッションやベッドがなくても横になることができます。
- い草の香りや質感を楽しめます。
- 畳はクッション性が高く、ケガをしにくいです。
- レイアウトやデザインのバリエーションが豊富で、おしゃれに仕上げることができます。
- リラックスやお茶を楽しむ空間、また寝室として利用でき、用途が広いです。
上記のメリットにより、和室は幅広い世代に愛されています。
近年では本格的な和室だけではなく、畳コーナーや小上がりなどのバリエーションも豊富で、よりおしゃれな空間を演出することも可能です。
和室のデメリットや注意点
一方で、和室を導入する際には以下のようなデメリットや注意点も考慮する必要があります。
- 建築費用が高くなる傾向があります。
- 畳が凹むため、重い家具を置くと家具の跡が残りやすいです。
- メンテナンスサイクルが短いです。
和室の建築費用は、フローリングの洋室に比べて高くなる傾向があります。しかし、シンプルな和モダンテイストなどを取り入れることでコストを抑える方法もあります。
また、重い家具を置くと畳が凹むことや、表替えや交換などメンテナンスサイクルが短いのもデメリットです。
ただし、しっかりと収納スペースを確保して収納家具の使用を避けることや、耐久性の高い畳表を使用するという対策方法もあります。
おしゃれ&便利な和室間取り実例
▶暖かさと温かみのある平屋(高断熱×自然素材) シリーズ/平倭の家
和室の魅力を活かし、デザイン性と利便性の高い空間を実現した施工事例をご紹介いたします。
リビング横の和室間取り
リビングの横に和室を配置することで、様々な利便性が生まれます。
例えば、リビングとつなげることも個室にすることもできる点や、キッズスペースやアイロンがけスペース、テレワークスペースなど、多彩な使い方が可能です。
▶シックモダンに心落ち着く等身大の暮らし シリーズ/木づきの家
玄関ホール横の和室間取り
玄関ホール横の和室間取りでは、玄関ホールとリビングが近接しているため、来客の際の和室へのアクセスがスムーズです。
訪問したゲストは玄関から直接和室へと入ることができ、スムーズにお茶を楽しむことや、くつろぐことことができます。
▶シンプルデザインが心地良い平屋の住まい シリーズ/平倭の家
リビング小上がり和室
こちらの間取りでは、リビングに小上がりの和室が隣接して配置されています。
小上がりの和室は、コンパクトながらも居心地の良い空間を演出します。
3畳ほどの広さでありながら、リラックスの時間を過ごすことや、家事や育児など様々なシーンで活用が可能です。
また、リビングと隣接していることにより、空間全体にアクセントを加え、居住空間の魅力を引き立てます。
▶暖かさと温かみのある平屋(高断熱×自然素材) シリーズ/平倭の家
LDK⇒玄関につながる和室
こちらの間取りでは、LDKから玄関につながる和室が特徴的です。
こちらの8畳の和室は、玄関からリビングへとつながっているため、急な来客の際にも、ゲストを玄関からすぐに和室へ通すことができます。
また、襖を開けておくことでリビングとの一体感を高め、開放的な空間を演出することも可能です。さらに、自然素材であるイ草の畳やヒバの襖建具は、リラックス効果もあります。
▶定年を迎えたセカンドライフの家づくり。これからの暮らしに合わせた「いい家」 シリーズ/FRIEDE
ヘリなし畳のモダン和室
こちらの和室で使用されているのは、フチなしの琉球畳と呼ばれる畳です。
琉球畳は伝統的な畳の素材と技術を活かしつつ、モダンなデザイン性も備えています。さらにカラーバリエーションが豊富で、清潔感や落ち着きを演出するのに最適です。
和室の間取りがおすすめな人
▶定年を迎えたセカンドライフの家づくり。これからの暮らしに合わせた「いい家」 シリーズ/FRIEDE
和室はシンプルで落ち着いた雰囲気を持ち、畳や障子などの伝統的な要素が心地よい空間を演出します。
また、近年の和室の間取りは、日本の伝統と現代の生活を見事に融合させた空間を実現可能です。
そこでここでは、和室の間取りを特におすすめする方をご紹介します。
家族のコミュニケーションスペースが欲しい
和室の間取りは、ご家族のコミュニケーションを大切にする方にとって理想的です。
クッションや座布団を活用して気軽にくつろげる和室は、ご家族が集まって楽しい時間を過ごす空間として最適といえます。
ご家族とのコミュニケーションスペースとしては、リビングとの間仕切り和室や小上がり畳スペース、フラット畳コーナーなど、LDKと一体化した間取りがおすすめです。
これらの間取りは、ご家族が日常的にコミュニケーションをとりやすい環境を実現します。
応接スペースが欲しい
来客が多く、応接スペースを設けたい方にも和室は向いています。
玄関ホールに隣接した和室は、生活スペースを通さずにゲストを案内できるため、プライバシーを守りながら快適な空間を実現可能です。
玄関ホールではなく、ゆったりとした空間で応接やおもてなしを行うことができます。
ゲストルームが欲しい
友人や親戚が泊まる機会が多い方にとって、和室は便利なゲストルームとなります。
畳であればベッドを用意せず、来客用のマットレスや布団を敷けば、簡易な寝室として利用できます。
普段は別の用途に活用できるので、スペースの有効活用が可能です。
ゲストルームとして活用する場合は、来客の人数や用途に合わせて、和室の広さを検討することが重要です。
在宅ワークの機会がある
在宅ワークをする機会が多い方にとって、和室は快適な書斎として利用できます。
座椅子とローテーブルを配置すれば、集中して作業ができる環境を整えることができます。
和室であれば、リラックスしながら効率的に仕事を進めることができるでしょう。
家事スペースが欲しい
家事を効率的に行いたい方にも、和室は適しています。
アイロンがけや洗濯物の整理など、和室は家事スペースとして活用できます。
他の用途と兼用できるため、専用の家事室のようにスペースを占有しない点が和室の魅力です。
家事を行う際にもリラックスできる空間であれば、作業がよりスムーズに進むでしょう。
家族構成が変わる可能性がある
将来的に家族構成が変わる可能性がある方にも、和室はおすすめです。
お子さまが新たに生まれることや両親との同居など、家族構成が変わり、部屋が必要になるシーンに柔軟に対応できます。
必要に応じて和室を個室に変えることで、家族構成が変わっても快適な生活を送ることができます。
また、リビングやほかの部屋との位置関係を考慮し、プライバシー性が高い位置に和室をつくるのがおすすめです。
まとめ
和室の間取りは多彩な利用シーンに対応し、ご家族や暮らしに豊かな価値をもたらす空間として確立されています。
そして和室の魅力は、伝統と現代の融合、柔軟性、そして心地よさにあります。
将来の生活スタイルに合わせて、和室を取り入れることで、より快適で充実した日常を過ごすことができるでしょう。
エーベンハウスでは、和室を含めた自然素材の魅力を生かした家づくりを提供しています。
ご興味やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。