家の建て替えを考え始めたら│手順・費用・注意点のまとめ解説
住んでいる家の老朽化や設備の不良など、ふとした時に「家の建て替え」を思いつきます。
しかし、多くの人は家の建て替えを経験したことがなく、どのような手順で計画し実行に移せばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。
本記事では、家の建て替えについて手順と費用を解説したうえで、注意点についても紹介しています。
建て替えの全容を把握して、焦らず効率よく新たな家への引っ越しを完了し、理想の生活を手に入れましょう。
- 「どんなとき」に家の建て替えを考え始めるのかが分かる
- 家の建て替えの「手順」が分かる
- 家の建て替えにかかる「費用」が分かる
- 家の建て替えの「注意点」が分かる
家の建て替えを考え始める時
最初に、どんなときに家の建て替えを考え始めることが多いのかを見てみましょう。
費用も手間も大きい分、建て替えを思いつくのは大きな不満やライフイベントの変化がきっかけになることが多いようです。
建物・設備の老朽化
建て替えを考え始めるきっかけのひとつめは「建物・設備の老朽化」です。
床のへこみが気になって調べてみると木材がシロアリや湿気にやられていたり、シャワーやキッチンのお湯の出が悪いなど、長く住んでいると日々の生活で気になることが起きるものです。
部分的な補修を希望しても老朽化は他の部位に及ぶことが多く、費用が高づいてしまい長く住むのだからと家全体の建て替えの検討にシフトします。
暑さ/寒さへの不満
長く住んでいる住宅の場合「断熱性能の不足」から建て替えを検討する場合もあります。
断熱材のへたりや、間取り上冷暖房が効きづらい部屋がある場合「建て替えで不満を解消できるかも」と思い検討を始めます。
寒暖差のある家の場合、お風呂場でのヒートショックを原因とする事故もあるので、温熱環境に不満を感じている場合は健康のためにも検討を始めることをおすすめします。
耐震性への不安
近年、大きな地震の発生から「耐震性への不安」から検討を始めるケースもあります。
耐震基準は大地震のたびに改定されているので、一般的には新しい住宅ほど地震に強くなっています。
不安を感じたら信頼できる住宅会社へ、相談から始めてみましょう。
家族構成の変化
子供が独立する、高齢化に伴い階段での上下動が辛くなるといった「家族構成の変化」もきっかけになります。
減築や部分的なリフォームで対応できる箇所もありますが、根本的に問題の解決を図る目的では建て替えの選択肢が最も優れているでしょう。
家の建て替えの手順
実際に建て替えを検討し、工事を始めて引っ越しが完了するまでの間、どのような手順を踏んでいくのかを確認してみましょう。
通常の新築と異なる点も解説するので要チェックです。
STEP1:構想計画
始まりは不満点や改善したい点の洗い出しなど「構想計画」です。
どうして建て替えを検討し始めたのかを明確にすることで、どのような家を作っていくのかを決める検討材料になります。
そもそも、建て替えではなく部分的なリフォームでも対応でき、費用を節減できる可能性もあるので、早めに検討したいところです。
家の中だけではなく、外構やお庭など外部環境、さらに老後のことなど将来的なライフスタイルの変化も含めて構想すると、長期的に満足できる建て替えを実現できます。
STEP2:資金計画
構想がまとまると「資金計画」に移ります。
建て替えにかけられる費用はどの程度になるのかを詳細に見積もります。
注意したい点は老後の生活にあてるべきお金は確保したうえで、建て替えの予算を捻出することです。
一般的に建て替えを検討する人は年齢層が高く、建て替えに費用をかけすぎると、老後の資産形成をするための時間が不足する場合があります。
子育て世帯が家を建てるときより、入念な資金計画が求められるでしょう。
STEP3:工務店・ハウスメーカーへの相談
構想計画・資金計画と並行して「工務店・ハウスメーカー」との話し合いを行います。
リフォームを請け負う業者は限られますが、完全な建て替えであれば全ての業者が対応できるので、信頼できる業者を見つけて相談します。
良心的な業者であれば、希望に沿った提案を自発的に行ってくれるので、要望を伝えて建設的な回答が返ってくる業者を探しましょう。
STEP4:契約と図面作成、見積もり
業者を確定させたら「契約・図面作成・見積」に入ります。
この段階に入ると、度重なる話し合いや、渡される資料に目を通すことに忙殺され、同時に不要な荷物の処分など工事に関する自宅側の準備も始まり慌ただしくなります。
取りこぼしのないよう、やることのリストアップと早めの動き出しが必要です。
STEP5:仮住まい探し
完全な新築と異なるのは「仮住まい探し」が必要な点です。
一時的に身を寄せる場所、たくさんの荷物を置く場所を探さなければいけません。
付近では中々見つからない場合もあり、取り壊しから新居の完成まで1年前後住むことになるため、工事の契約前から条件に合うよい物件を探すことをおすすめします。
STEP6:工事開始・仮住まいへの引越し
「取り壊しや仮住まいへの引っ越し」など、実作業に入ります。
工事が始まってからも、細かい仕様や高さ関係での打ち合わせが生じることもあるので、いつでも動ける体制を作っておくのが望ましいでしょう。
STEP7:新居完成・引越し
建て替え後の新居が完成し、引っ越しの運びになります。
ここまで述べてきたようにSTEP1~5までの、工事が始まるまでの準備期間のボリュームが多く時間的な余裕が少ないです。
建て替えを決めてからは早め早めに動き、決めていくことが求められます。
家の建て替えにかかる費用
家の建て替えには、通常の工事とは別にかかる費用があります。
土地の取得費用が不要である一方、必要な費用を見てみましょう。
旧家の解体工事費用
ひとつめは「旧家の解体費用」です。
30坪の住宅を考えると、木造であれば100万円強、鉄骨や鉄筋コンクリートの場合は更に高く200万円弱の費用を要します。
また、解体する家までの道が狭い場合は、運搬用のトラックや重機も小型のものを使用するため、費用が加算されます。
内部に残っている家財道具や廃棄する物品の量によっても費用は変わるので、施工業者に早めに相談して費用を確定させましょう。
仮住まいの費用・引越し費用
「仮住まいの費用・引越し費用」も通常の新築に比べて多く生じてしまいます。
企業の異動辞令や進学に伴う引越しの多い3・4・9・10月は、仮住まいの契約費用や引越しにかかる費用も大きくなりがちなので、避けると節約ができます。
複数の業者・物件を比較でき、費用の節約や良い条件を引き出せるので、早めに動き出すことが大事です。
家の建て替えの注意点
最後に、家の建て替え全般での注意点をお伝えします。
地盤調査は必要
家が建っていたのだから不要と思われがちですが「地盤調査は必要」です。
同じ土地でも、建てる場所が異なれば地盤の強さは変わり調査は必要になります。
注意するべきは、旧家が建っている状態では地盤調査はできず、地盤改良の要否や費用の多寡が分からない点です。
見積もりの段階では概算の費用を計上しますが、地盤調査の結果費用が膨らむ恐れがあるので、資金計画には余裕を持ちましょう。
敷地の法令関係を再確認
必ず施工業者に依頼して「法令関係の再調査」を行いましょう。
接道関係や土地に関する法律の関係で、場合によっては家の再建築が認められないケースもあります。
引越し準備など、費用が生じてから発覚すると無駄なお金を使ってしまう恐れもあるので法令関係の調査は早めに行いましょう。
まとめ│家の建て替えは計画的に実行しよう
家の建て替えについて、手順や費用、注意点を解説しました。
長年家に住んでいると、ちょっとした設備の故障などが生じます。
そういったときは、本記事のことを思い出して、手順を踏んで建て替えの検討をしてみましょう。
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