茨城の注文住宅 リビング階段のある間取り
家にいる時間はほとんどリビングで過ごすというライフスタイルのご家族が増えています。そんなご家族にとって、広々としたリビングとリビングと2階を繋ぐリビング階段は、家族の自然なコミュニケーションが生まれるので人気のある間取りです。ただ間取りを計画する際には、デメリットについても確認しておかないと暮らしにくい家になってしまいます。
リビング階段のある間取りの家の良さと、リビング階段によって発生する恐れがある問題について考えてみましょう。
リビング階段が家族の行動に与える影響
リビング階段はリビング内に設けられる2階への階段です。階段の造り方によって暮らしい与える影響が変わる部分もありますが、共通する特徴もあります。
家族の自然なコミュニケーションが生まれる
リビング中心の間取りの家では、玄関からリビングに直結する動線が作られています。そしてそのリビング内に2階に上がる階段があるということは、外出の際にも帰宅の際にもリビングを通過するという状況が生まれます。
玄関から直接2階に上がれる間取りと比較すると、家族の外出、帰宅の際に出かける家族も送り出す家族も、お互いに行ってらっしゃい、行ってきますと声をかけやすいという良さがあります。子育て中で子どもが一人で外出できるような年齢になった時にも、子どもの行動を把握しやすい安心感もあります。
参考サイト 子どもが引きこもりにくい間取りの特徴
リビング階段の位置によって来客の際に家族が行動し難くなる
リビング内に階段があることによって来客の際には、キッチンに飲み物を取りに行きにくい、2階にトイレがない場合トイレに行きにくい、外出し難い…といった状況になってしまうことがあります。そのような問題が起こらないようにするためには、リビング階段の形状とリビング階段の位置を、家族の暮らし方に合わせて選択する必要があります。
家族が気を遣ってリビングを通り抜けられなくなるような来客はないというライフスタイルのご家族、リビングの続き間への引き戸を閉じると客間になる、客間が別に設けてある、トイレは2階にもあるというような間取りであれば、問題はありません。
ただ、それ以外の場合には、リビング内であっても玄関に近い位置に階段を設ける、壁に囲まれた箱型階段にする、パーテーションを設けるなど、家全体の間取りと照らし合わせながら階段の位置や形状を決めていくことが大切です。
また、リビングとダイニングキッチンが並んでいる間取りでは、来客の際にダイニングキッチンへの来客の視線が気になることがあります。このような場合、床面積に余裕があれば、リビング階段をリビングの中央に配置し、リビングとダイニングキッチンのゆるい目隠しにするという間取りも考えられます。
リビング階段が家の中の環境に与える影響
リビング階段をスケルトン階段にし、吹き抜けと組み合わせる間取りにすると、家の中の環境が調えやすくなる場合と損なわれてしまう場合があります。
日当たりと風通しが良くなる
2階からの陽射しが1階に届き、1階の窓からは2階の窓へと立体的な風の通り道が生まれ、換気の良い状況が生まれます。ただ、この良さを十分に得る為にはリビング階段をリビングの中央に設ける必要があります。ただ、リビング階段をリビングの中央に設けると、家具の配置に制限が多くなるということを考えておかなくてはなりません。
家の中のどの部分であっても、間取りプラン作成時には、家具に関しても並行して計画を進めることが大切です。特にリビング階段をリビングの中央に設ける間取りでは、家具のサイズと配置方法を明確にしておく必要があります。
家の中の温度差が抑えられる
1階と2階の空間が繋がるので、涼しさや暖かさが家の中を循環し、家の中の温度差が抑えられます。暖房の方法によっては少ない暖房機器で家中を暖められます。
夏暑く冬寒い家になる
十分な断熱性と気密性が備わっている住宅であれば、吹き抜けと組み合わせるリビング階段は日当たりや風通し、室温調整に役立ちます。一方、断熱等級が低い家や隙間の多い家に、吹き抜けと組み合わせたリビング階段を設けると、夏暑く冬寒い家になってしまいます。
さらに空気には暖まると上昇し、冷えると下降するという性質があるので、空気が循環しない家にリビング階段を設けると、暖房の熱は2階に上がってしまい、リビングでは足元が冷えるという状況になってしまいます。
冷暖房の効率が悪く光熱費が嵩むという問題も発生します。そのような状況にならないようにするためには、十分な断熱性と気密性を備えることが大切です。
参考サイト 経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ
また、冷暖房機器の設置方法や機器の選び方も、温度差のない室内環境には影響を与えます。住宅にしっかりした断熱性を持たせ、空気を循環させる間取りにすることでリビング階段は快適な室内環境を底上げします。断熱性が低く、空気が循環しない家では、リビング階段によって広がった空間に暖かさや涼しさが分散して冷暖房の効率が低下してしまいます。
匂いが2階に伝わりやすくなる
調理の匂いは嫌な臭いではありませんが、タイミングによっては気になることもあります。リビング階段とアイランドキッチンの組み合わせでは、調理の匂いが2階にまで上がっていってしまうという問題が起こることがあります。
この問題もリビング階段をリビングの中央に配置する、スケルトン階段にするというような間取りでは起こりやすい傾向にあります。このような状況を避けるためには、階段をリビングの入り口付近、又は奥に配置する、箱形階段にする、アイランドキッチンにする場合には高度な換気システムを導入するなどの対策が求められます。
音が響きやすくなる
1階と2階の空間がリビング階段によって繋がるので、音が響きやすくなってしまうことがあります。子どもが就寝した後帰宅すると、食事の支度で音を立てないように気を遣う、リビングに来客中、子ども達の遊ぶ声や足音が2階から響いてくるというようなことが起こったりします。これも階段の位置を端にし、箱形にするとそれほど響くことはなくなります。
ただ、音と匂いに関しては2階建ての家であれば、リビング階段ではなくても発生する問題です。どのような家にも生活音や生活臭は発生します。ただ、リビング階段の間取りでは、廊下の箱形階段より、多少大目に発生することがある棟程度に受け止めておくと良いのではないでしょうか?
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窓からの光をリビングに溢れる吹き抜けと、スケルトンタイプのリビング階段のある間取りです。
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自然に佇む二世帯住宅 シリーズ/ALBEROVIVACE
光と風を遮らないスケルトン階段と格子のパーテーションです。
リビングに来客があってもリビングを通り抜けやすいように、リビングに入ってすぐの場所に階段が設けられています。格子のパーテーションは、無垢材の美しさでリビングのアクセントにもなり、リビングとキッチンのゆるい目隠しにもなっています。
T様邸|木づきの家
玄関からリビングへの動線もリビング階段への動線もある間取りです。
こちらの間取りにも無垢材の格子のパーテーションが活かされています。箱型階段なので、キッチンの匂いの伝わりや音の響きが気になりません。
子育て中の家族にとってはリビング中心の間取り、リビング階段のある間取りは、家族の愛情を育みやすく、子どもの安全を守りやすい家を生みます。家族が行動し難くなる、冷暖房の効率が低下するなどの問題が発生しないよう、家全体の間取り、気を遣う来客の頻度、住宅の断熱性と気密性、冷暖房や空調の方法などをすべて考え併せて、計画を進めることが大切です。
エーベンハウスは日本の木、茨城で育った木で家づくりをする工務店です。無垢材には、快適で安全な家を支える建材としての特性を備えています。
木造住宅は寿命が短いと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは家の建て方によって大きく変わります。エーベンハウスは子や孫の代まで安心して暮らせることをコンセプトに無垢材の家を建てています。
ぜひモデルハウスにおいでください。無垢の木でつくるの家の魅力を実感していただけます。