「3人家族にちょうどいい」間取りのコツ│平屋・2階の事例とともに
新築の住まいは広すぎると建築費用が高づいてしまい、狭すぎると居住スペースの狭さや収納の不足でストレスを抱えてしまいます。
このため誰しもが「ちょうどよい間取り」を求めます。
本記事では平屋と2階建てに分けて、3人家族が過ごすのにちょうどよい間取りを、実例とともに紹介します。
記事の最後では、両親と子供の3人家族がちょうどよく暮らすためのコツや考え方をお伝えします。
自分たちに適した広さ間隔はどの程度だろうかと、迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
- 3人家族にちょうどいい「平屋」の実例が分かる
- 3人家族にちょうどいい「2階建て」の実例が分かる
- 3人家族にちょうどいい「間取りのコツ」が分かる
目次
3人家族にちょうどいい間取り実例「平屋」編
最初に、平屋の間取りの事例を紹介します。
平屋は階段がないので上下動がなく、日々の暮らしの動線を短くできるメリットがあります。
さらに庭との距離感が近く、外とのつながりを感じやすいので、子供の情操教育の観点からもおすすめです。
対面キッチンから視界が届き移動しやすい間取り
「対面キッチン」は子供のいる家庭におすすめの間取りです。
キッチンに立って水仕事をしているあいだ、リビングやダイニングで遊んだり勉強をする子供を視界に留められます。
特に子供が小さい間は、危険な行動をしていないか気になって家事がしづらいもの。窓を開けて換気をしているあいだに、窓から身を乗り出してヒヤッとするのも、よく聞く話です。
子育て期が終わったあとも、キッチンとダイニングとの距離が近いので、夫婦間のコミュニケーションが取りやすく、夫婦仲の継続にも力を発揮します。
上の写真の事例では、キッチン・ダイニング・リビングをひとつの空間に配置して広々とした空間を演出しています。
南側の大きな開口部からは光を十分に取り込むこともでき、明るい空間で団らんできます。
天井に配置された、床と同系色でまとめられた梁・桁は、LDKを切り分ける役目も果たしていて、空間にメリハリをつけます。
3人家族で、それぞれの息づかいを感じながら暮らしたい希望を持つ人に特におすすめの間取りです。
庭との距離感が近いリビング
「庭との距離感を縮める」のも、おすすめの考え方です。
3人家族で暮らすとき、室内で過ごし続けると子供がストレスを感じることもあるでしょう。
庭とリビングの物理的な距離を近づければ、庭もリビングの延長と考えて広々と暮らすことができます。
ウッドデッキを配置するなどして、外と中の境界的な位置づけの場所を設ければ、さらに使い勝手が増すことでしょう。
上の写真の事例では、外の景色を中に取り込むべく、庭とリビングの距離を詰める意識が見られます。
庭や遠くの田んぼの景色がまるで切り取った絵のように感じられ、元々広いリビングがさらに広く感じるよう、工夫されています。
庭を近づける工夫を加える場合は、土地選びの段階で外の景色や環境に優れた場所を選択することが大事です。
広い脱衣室が可能にする効率的な家事
「広い脱衣室」も、子どもがいる家庭に嬉しい間取りです。
脱衣室が広ければ、お風呂掃除や洗濯に必要な物を全て収納できますし、洗剤などのストックも収納するパントリーライクな利用法も考えられます。
梅雨時期には洗濯物を干して除湿機を稼働させれば、洗濯物が乾かないストレスからも開放されるでしょう。
効率的に家事を遂行でき、家族との時間を多く取れるようにもなります。
事例のように、棚を可動タイプにすることで収納するものの種類や量が変わっても対応できるので、脱衣所を多目的に利用する人は参考にしたいですね。
また、床に無垢材を用いている点もポイントです。
床や壁に無垢材や漆喰を利用すれば、湿気を吸放湿する効果が期待でき、適度な環境に調節してくれます。
3人家族にちょうどいい間取り実例「2階建て」編
次に2階建ての事例から、3人家族に向けた心地よい間取りを紹介します。
広めの玄関とシューズクロークでストレスのない朝に
3人家族を想定したとき、「玄関は広めに収納も十分に設ける」ことが望ましいです。
朝晩の通勤通学、帰宅時間は玄関が混雑しやすく、空間や収納が不足するとストレスに感じてしまいます。
最低限と思う広さにプラスアルファを加えると、快適な玄関になります。
事例では、玄関の幅を十分に取って、さらに奥にはシューズクロークを設けて、移動と収納の双方を満足するよう配慮しています。
また、玄関ドアの左右にガラスの袖壁、シューズクローク側にも窓を設けて玄関が暗くならないように設計。
毎日気持ちよく利用できる、明るい玄関になりました。
雨の日でも利用しやすいデッキスペース
外部空間とつながる方法のひとつは、「縁側やデッキスペース」です。
屋根を設けることで雨が振り込まず、梅雨の長い雨でも子どもが遊べるスペースを確保できます。
夏の暑い日差しを避けてくれる効果もあるので、窓を開けるだけでも涼しい生活ができる点も嬉しいもの。
事例のお家はリビング前の開口部に大きな屋根を設けて、雨風や太陽光を防いでいます。
これだけの長さのひさしがあれば、多少の雨ではデッキも濡れず、掃除やお手入れが楽になります。洗濯物を安心して干せるのも嬉しいですね。
デッキの床面や天面を板張り仕上げとしているのもおしゃれです。
周囲の田園風景とマッチして、温かみのある雰囲気が演出できています。
3人家族向けの間取りの「コツ」
写真と共に3人家族に向けて参考になる事例を紹介しました。
最後に、間取りを考えるうえでのコツをお伝えします。
ちょうどいい広さは何平米?
3人家族が住むのにちょうどいい広さの目安は「100m2・約30坪」です。
国土交通省は、豊かな住生活を実現するための世帯人数ごとに最適な面積を設定しています。
これによると、3人が居住するうえで最適な面積は100m2と定められています。
家族の暮らし方によって心地よい広さは変わるので、ひとつの目安として覚えておきましょう。
赤ちゃんに優しい間取り
一戸建てに3人家族が住む場合、赤ちゃんが含まれる場合も多いでしょう。このとき、気になるのは「赤ちゃんに安全な間取り」です。
ハイハイやつかまり立ちを始めて行動の自由度が増すと、細かな段差や出っ張りが気になります。
怪我をする場合もあるので、鋭角状のものが表にでないよう配慮したいですね。
また、小さなものを飲み込んでしまう恐れもあるので、収納にも十分配慮して、心穏やかに子育てできる部屋を目指しましょう。
老後のことも考えた間取り
赤ちゃんと同時に「老後」も見据えた間取りにしましょう。
3人家族も将来は子どもが巣立ち、2人家族になるので、不用意に建物を大きくすると、老後の部屋余りが発生する恐れがあります。
予算が限られている場合は特に、子どもと一緒に住まうのは一時期と認識して、最低限の広さの子供部屋にするのもひとつの考え方です。
また、広さとともに可変性のある間取りを意識することも大切です。
部屋を細かく区切るより、大きめの部屋を家具で仕切るなどした方が、将来部屋の使い方が変わっても対応できるのでオススメです。
まとめ│事例から「ちょうどいい間取り」を学ぼう
3人家族向けの間取りについて、事例も交えつつ紹介しました。
今回解説したのは、子供のいる家族に向けた一例で、家族の年齢や志向で適した間取りはガラリと変わります。大切なのはあなたに合った間取りを作ることです。
そのためには、どんな間取りが望ましいのかイメージを膨らませることが大切です。
他の事例を参考にしたり、見学会に参加したりして、理想の生活像を作っていきましょう!
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