木も農産物~地産地消~
みなさん、こんにちは。
今日は木についてお話します。
木造住宅で構造体に使用されているのは、無垢材と集成材に分かれます。
無垢材とは、天然の本物の丸太からそのまんま切り出したものです。
集成材とは、狂いづらいように木と木を両面に張り合わせたものです。別名エンジニアリングウッド、ホワイトウッドとも言います。
集成材の方が、腐りやすくてシロアリに食べられやすいです。理由としては、産地によるもので、集成材に使われている多くは北欧で採れたものです。フィンランド、スウェーデン、ノルウェーです。
ヨーロッパにはほとんどシロアリはいないため、イギリスやドイツのお家はシロアリのことを考えなくても良い工法で作れるみたいです。
さらに北欧は寒いため、腐朽菌やカビも少ないみたいです。そういったところでぬくぬくと育った木をわざわざこの暑いジメジメした日本に持ってきてもつわけが無いんです。なので防腐防蟻処理をしなければならないわけですね。
ちなみにヒノキなどは国でD1特定樹種に指定されているので、防蟻処理をしなくても認められています。
でも日本の建築業界はみんなお金に走ったんです。輸入した方が安く経済合理性を求めた結果です。
本来は木も農産物です。地産地消で、自分のところで採れた木を自分のところで使うのが一番良いです。これは弊社の社長も昔から口にしていたことです!
なので名だたる神社仏閣は大体自分のところの山の木で作り直したり補修したりしています。なのであれだけもつということです。
昔の先人の知恵って本当に素晴らしいですよね!!我々は歴史から学びます。
みなさんも断熱や気密、性能に目が行っている方も多いと思いますが、こういった構造のところにもう一度着眼してみてくださいね😊