工務店とハウスメーカー

「住宅不況」この危機をそのまま危機と捉えるかチャンスと捉えるか、捉え方次第で今後が大きく変わる。

地域の工務店が地域で良質な木造住宅を造り、守り、改修するのが建築本来の姿。以前ブログでも書いたように、住宅産業は地場産業

戦後の素早い住宅供給を背景に量産型住宅が増え、それをつくる会社がシェアを伸ばしてきたが、少子高齢化で住宅着工棟数が年々減少してきていて、ますます厳しくなると言われているこの業界にすでに住宅を量産する必要はなくなっている。

工務店の家づくりも年々進化を続け、量産型会社に負けじと頑張っている。地域の会社が活性化すれば、経済がプラスに働き、新規雇用も生まれる。

ハウスメーカーは「より多く、大きく」を目指し、地域の工務店は「より良く、より豊かに」を実現できる。この違いを明確にすることで差別化になり、この業界の危機をチャンスに変えることができる。

業界の色々なところで言われているが、本当に良い住宅をつくれるのは工務店の方だと思っている。他の業界と違って、住宅業界は大手の方が金額が高い業界である。価格競争で大手に負けてしまうのが、一般的な業界のパワーバランスであるが、住宅業界に限っては、大手の方が金額が高い。それは展示場やCM広告費、研究費など様々な要因があるが、人生で一番高い買い物と言われる家であるがゆえにかかるものも高い。

ハウスメーカーが悪いとは言わない、何事もメリット、デメリットがある。

飲食業界でも大手チェーン店が好きな人がいれば、食堂や町中華が好きな人がいる。衣料品でもユニクロが好きな人がいれば、海外のインポートブランドが好きな人もいるし、品質にこだわっている日本製のドメスティックブランドを好む人もいる。

人には好き嫌いがあるので、その好きな人に対してどのようにアプローチしていくか。

結局、最後は人。いや人に始まり、人に終わる。人間の悩みの原因はすべて人間関係に集約できる。良くも悪くも人と人のコミュニケーションが影響してくる。

まだまだ、工務店も捨てたものじゃない。まだ、進化できる、変化できる、そう思います。

ある記事を読んで、考えることがあったので、語り口調になってしまいましたがブログに綴ってみました。

 

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