利他の精神と信頼

おはようございます。

今日はあいにくの雨です。午後から先週お越しいただいたお客様の現地確認を兼ねて祖父母様、父母様にお会いしていろいろとお話しを聞いてきます。

まだお若い方ですが、住宅はもちろん仕事についても色々としっかりと考えられていて思わず自分がその年頃のときと比べてしまいました😅

また、新しく一つの家族の幸せのお手伝いを一生懸命させていただきます。

そして一昨日は茨城町でお引渡しでした。おめでとうございました。

一番最初にお越しいただいたのは、見学会でかれこれ7.8年前であったと思います。私は絶賛他県で修行中でしたので最初はお会いしていません。

今このタイミングとはなりましたが、ほとんどの人にとって人生で一番お金が高い決断になります。もちろんその時その時に買い時と言われますが、結局はそのときに応じた買い時がありこれはセールストークであると思います。私は、どの時であってもその人が決断したときが最適な買いのタイミングであると思います。

そのまま計画が流れてしまう人もいる中、結局はその時決断した人だけが家と建てられる。これは家だけに限らず、結婚するタイミング仕事での大きな決断など他にもありますが、決断する人にはそれなりの覚悟があってしているわけです。

その決断をしてくださった方に、私どももできる限りの精一杯のサポートをさせていただく。お互いに信じあって進めるのが家づくりです。

ここで「信用」と「信頼」の話をさせてもらうと、「信用」は担保や裏付け等条件があって信じることです。例を挙げると銀行は、なにかしらの担保が必要で個人信用情報などに基づきお金を貸してくれる、いわば信用でお金を貸すのです。「信頼」はそういった条件をいっさい付けない、つまり無条件で信じるということです最近読んだ「心理学の三大巨頭」と呼ばれる一人のアルフレッド・アドラーの思想をまとめた世界累計500万分を超える大ベストセラー嫌われる勇気に書いてありました。

私はお客様と信用関係ではなく、できれば信頼関係を築き家造りを進めていきたいと思っています。そういった中で少しでもお客様の決断の後押しをできればと考えています。

また、本には信頼の対義語は、「懐疑」としています。懐疑は他者を疑うこと、疑いの目があると前向きな関係は築けないと書いてあります。無条件の信頼を置いてくからこそ、深い関係が築けるそうです。私達とお客様は「縦」の関係ではありません、人間関係全てにおいて言えることですが、私たちは常に「横」の関係で生きていくべきと述べています。

私達はお客様は体と体を向き合うのはなく、体を同じ方向に向けて並行して一緒のゴールに向かって歩んでいくものであると考えます。

またこの本には、仕事の本質は他者貢献と定義しています。他者に貢献して初めて幸せを感じると、もちろんこれは自分を捨てて誰かに尽くすとか他者の顔色を伺いながら機嫌取りをするという意味ではありません。

仕事は何事も与えるサービスとそれに対する対価で成り立っています。商売はもちろん売上をあげることが絶対条件で、お金を稼ぐことは大きな要素です。

しかし、一生かかっても使い切れないほどの大資産家でも、いまもなお忙しく働いているひとがいます。富を築いた人たちの慈善活動なども他者貢献であり、「ここにいてもいいんだ」という所属感を確認するための行動であるとされています。私も仕事とはなにか、を再確認するにもすごくためになる本でした。

以前ブログでも紹介した名経営者稲盛和夫も「利己」ではなく「利他」の心で判断せよと述べています。自分だけがいいんだという利己の心では誰からの協力も得られなくなり視野が狭く判断を間違いやすい。他の人を助けようという利他の心があれば協力してくれる人も増え、視野が広くなり正しい判断ができるとのことです。

会社からの圧による目先のノルマだけを考えた営業活動、売上至上主義など自分のことだけで仕事に取り組むべきではないと思います。

会社をやる以上もちろん売上は大切です。ただそれは順番が逆であると私は考えます。利他の精神で生み出した事業、サービスを提供してそれの対価として金銭をいただく。そこで初めて売上になる。つまり利他の精神で仕事も取り組めば売上はあとから付いてくるものです。

「利他の精神」「信用ではなく信頼」これからも日々の生活で意識していきたいものです。

 

 

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